第三章
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「家賃も安くて家具だってな」
「もう中にあるのね」
「そうらしいぞ」
「じゃあすぐにでも生活出来るのね」
「車も用意してもらえるしな」
アメリカは車社会なのでこれは絶対だった。
「免許だってな」
「そうそう、手続きもしたし」
「安心して乗れるからな」
「車もあるのね」
「でかい車がな」
「じゃあ今からなのね」
「家に入ってな」
二階建ての日本では豪邸と言うべき白い大きな家だった、造りも頑丈そうでしかも奇麗である。佑衣子は庭も壁の外から見たが。
その庭、緑の芝生の広い庭を見てこう言った。
「プールまであって」
「普通にあるな」
「本当にアメリカのお家ね」
「だから何時でも泳げるわ」
「普通の社員でこんな家に住めるなんて」
「だからそれがアメリカなんだろ」
「プール付きのこんな豪邸が普通なのね」
佑衣子は日本の基準から述べた。
「そうなのね」
「日本と違うな」
「それ知ってたわよね」
「ああ、けれど俺もな」
「実際にその目で見て」
「わかった」
実体験としてというのだ。
「本当にな」
「そうよね、じゃあね」
「ああ、今から中に入ってな」
「生活をスタートね」
「そうしような」
夫婦でこう話してだ、木村は佑衣子と共にそのアメリカの家の中に入った。するとその家の中もだった。
「広いわね」
「部屋の一つ一つがな」
「バスルームだって」
トイレとのユニットになっているそこもだった。
「広いわよ」
「そうだな」
そのバスルームを見て二人で話した。
「日本じゃ考えられないな」
「そうね、それとだけれど」
「それと?」
「あれよね、アメリカじゃ泡の」
佑衣子はそのバスルームの浴槽を見つつ夫に話した。
「中で身体洗う」
「ああ、ドラマでもあるな」
「ああして入るのよね」
「あれは昔だろ、今はシャワーだろ」
「そうなの」
「今の映画やドラマじゃシャワーだぞ」
アメリカではそうだというのだ。
「さっと入ってさっと出る」
「そっちね」
「ああ、けれどこの浴槽でもな」
「あの入り方出来るわよね」
「多分な」
「じゃあ一回やってみるわね」
佑衣子はバスルームの中を夫と共に見つつこうした話をした、二人は二階の寝室やキッチン、それにリビングも見たが。
とにかく部屋が多くしかもどの部屋も広くてだ、佑衣子は夫に溜息混じりに言った。
「いや、凄いわね」
「これが普通だろ」
「アメリカじゃ」
「アパートだってな」
「お部屋の一つ一つが広いのね」
「実際にそうらしいしな」
「二人で住むにしは」
今度はこんなことを言った。
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