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Sword Art Online-The:World
#02 開始
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かし、貴方がたが世界を救ったというのもまた事実。
第一次、第二次、そして第三次ネットワーククライシスを見事阻止。『碑文』『八相』『Aura』『黄昏の腕輪』『憑神(アバター)』……ネットワーククライシスの原因である『クビア』の殲滅、バグシステム『AIDA(アイダ)』の駆除、そしてその犠牲者である幾人もの未帰還者の解放。
『R:1』『R:2』の世界、そして現実でその事実を知る者にとって、貴方がたは英雄なのですから』

「ッ、何処でその情報を……!?」

『反存在クビア』『AIDA(アイダ)』『碑文(ひぶん)』『八相(はっそう)』『Aura(アウラ)』『黄昏(たそがれ)腕輪(うでわ)』『憑神(アバター)』。
いずれも、ネットワーククライシスに関連する機密事項の筈。CC社が倒産する際に、それらのデータは完全に削除されたはずだ。現存するのは、『.hackers』社内の最上階、メインコンピュータールーム内のサーバーにのみ保管されている。火野と佐伯も、あの事件に関わった者はそう言っていた。

「まさか、CC社の人間が………情報を漏らしてた?」

『えぇ、そうです。知り合いにCC社の社員の人間が何人かいましてね、当時大学生だった私に、無暗あたらとシステム管理やデバッグの応援を要請されて、その際に本社のサーバーを覗かせてもらった事があるんですよ。『.hackers』の面々の本名に関しては、その際に覚えました。まさか、ゲーム内の呼称を現実で使うとは……なかなかユニークだとは思いますが。
――――それはそうとして、かくいう私も、何度かあのゲームをプレイしていてね……この世界にも少なからず、あの世界と似たデザインを織り込ませてもらった。その頬の文様も然り、モンスターも然り、そして』

スッと手を伸ばし、同時にパチンと指を鳴らす。
瞬間、また転移の時と同じ光が二人を包みこむ。流石に三度目となると、驚きも無くなっていた。ただ、次はどうなるのかという小さな期待も、胸の中にあった。その結果は、

『貴方がたの姿も、また然り』

少なくとも、今度は転移ではないようだ。だが、明確な変化があった。
自分達の“視点”が、低くなっている。というよりは、現実(いつも)の状態に戻っている。それを確認させるかのように、茅場はストレージから大きな姿見を取り出した。二人がちょうど映るそれをクルリと反転させ二人の方へ向けると、二人は自分達に起こった変化の正体に気づいた。

「なっ………」

「んだよ、コレ……『The:World』と、まったく、同じ………?」

『それはささやかな贈り物です。お二人の姿は装備以外、完全にあの頃と同一にさせて頂きました。それとスキルをご覧ください。それは既に世界を救った経歴のある御二方への、アドバンテージです』

自分達の姿
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