第四章
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「すぐに汚くなるから」
「やれやれ、じゃあ食べ終わったら」
「食器もお鍋も洗ってね」
「それから寝るんだな」
「そうしましょう」
「それじゃあな、ちょっと何か食おうって思ったら」
実は翔大もそのつもりだった。
「それが結構なことになったわ」
「そうね、本当に」
「軽い夜食のつもりが本格的に作ってな」
インスタントラーメンにしてもだ。
「後片付けもして」
「そういうこともあるのね」
「そうだよな、じゃあ丼もお鍋もフライパンも洗って」
「お箸もね」
「それから寝るか」
「そうしましょう」
ラーメンの残りを食べながらだ、リンは弟に応えた。そのうえで後片付けの後で寝るのだった。しかし次の日の朝。
起きてきた姉を見てだ、翔大はこんなことを言った。
「姉ちゃん顔むくんでないか?」
「そう言うあんたも」
リンはリンで言い返した、弟の寝覚めの顔を見て。
「顔むくんでない?」
「昨日食い過ぎたせいかな」
「夜食ね」
「美味かったけれど結構量あったしな」
「ええ、あまりお腹も空いてないわ」
「夜食も考えた方がいいんだな」
「仕方ないでしょ、ラーメンしかなかったんだから」
そのカレーラーメンである。
「それじゃあね」
「こうなるのも仕方ないか」
「ええ、じゃあ朝御飯食べて」
「さっさと部活の朝練行くか」
「私も学校行かないと」
姉弟でこうしたことを話してそしてだった、リンも翔大も今度は朝食を食べた。そして二人共学校でも顔がむくんでいないかと言われた。少し多かった夜食を食べたせいなのは明らかだった。
夜食 完
2017・5・17
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