第二章
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「スイッチってのは何時入るかわからないのよ」
「料理のそれもかよ」
「そう、それでね」
「今入ったからか」
「作るわよ。卵にお野菜にソーセージも入れて」
冷蔵庫を漁りつつ言う。
「だからちょっと待ってって」
「俺も手伝うよ」
翔大はその冷蔵庫の中を見る姉の横に来て言った。
「それなら」
「別にいいわよ」
「ただ待ってるだけじゃ待ち遠しいからな」
そうなるからだというのだ。
「だからな」
「手伝ってくれるの」
「うちは人にあれこれ言うよりもだろ」
「自分で動けってね」
「お父さんもお母さんもそう言ってるしな」
「だからあんたもなのね」
「そうだよ、手伝うんだよ」
そうするというのだ。
「姉ちゃんは野菜切ってろよ」
「お葱とか玉葱を」
「ああ、そうしなよ」
「それじゃあ」
リンは翔大のその言葉に頷いた、そして実際にまな板と包丁を出して葱や玉葱を切りはじめた、翔大はその横で冷蔵庫の中から卵を出してだった。
それからだ、さらにだった。
ソーセージを探すがだ、ここで姉に言った。
「普通のソーセージないぜ」
「魚肉だけ?」
「ああ、それしかないぜ」
ソーセージはソーセージでもというのだ。
「今はな」
「じゃあそれでいいわ」
自分達の周りはともかく他は暗いそのキッチンの中で話す。
「もうね」
「こっちのソーセージもラーメンに入れるんだな」
「チャーシューみたいにしてね」
そうしてというのだ。
「入れることもあるのよ」
「そうなんだな」
「じゃあソーセージの袋を切って中を出して」
魚肉ソーセージ、それをというのだ。
「横に置いといて、切るから」
「ああ、じゃあな」
「次はお鍋にお水を入れて火を点けて」
「そうしてか」
「ええ、麺茹でる用意をして」
今回の夜食の要であるインスタントラーメン自体をというのだ。
「そうしてね」
「そうして早くか」
「作るから、もう野菜は切ったし」
手早く二人分をそうしていた。
「これは潮胡椒と油でさっと炒めて」
「ラーメンの上に乗せるんだな」
「そうするわ、ソーセージも一緒に炒めるから」
それでラーメンの上に乗せてか」
「そうしてね」
「ああ、じゃあな」
翔大も頷いてだ、姉の言うままにした。こうして二人でラーメンを作っていくがリンは野菜を炒めつつ隣でラーメンを茹でている翔大に言った。
「卵は二分位で入れて」
「茹でてから入れないのかよ」
「そうよ、生よりもね」
出来てから入れるとそうなる。
「茹でながら入れるとね」
「どうなるんだよ」
「白身が固まって黄身も結構固くなるのよ」
「ゆで卵みたいになるんだな」
「それで結構美味しくなるのよ」
「だからか」
「そう、そうして」
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