第35話 =青眼の悪魔と双剣の使い手=
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リトの息だけがしばらく反響していた。
=第48層 リズベット武具店=
「いらっしゃ…って一体どうしたのよ!!」
「しー!」
俺は静かにしろと指を立てたかったのだがそれをしてしまうと起きてしまいそうなので口だけでやる。そして3つある備え付けのソ
ファに3人をそれぞれ寝かせる。
この店まで来るとき、偶然転移門には誰もおらず裏道を通ってこれたので本当に誰にも会わなかった。
「…なにがあったの?」
「ボス戦やって危険だったから泣かれた」
「ふぅ〜ん…ってボス戦!?」
リズの驚きに俺は肯定を現すため首を縦に振る。少しの間口をパクパクさせてから何か思いついたのか奥へ行こうとした。
「リクヤも来なさいよ。武器整備するんだから」
「あ、なるほどね…わかった」
そういい、腰にあるオータムリリィを抜きながら工房の方に行く。いや、行こうとしたが工房にはいけなかった。
「…っ!?」
「……」
なぜならいきなりリズが近づいてきて俺の唇をリズ自身の唇でふさいだ…つまりキスされたからだ。いきなりのことに驚きすぎてリ
ズから2歩…いやもっと急速に離れる。それでもリズは近づいてきて俺の左手をつかんだ。
「あの、さ…リクヤ…抜け駆けになるかもしれないけど…」
「な、え、どうした?」
「アタシは…アンタの…リクヤの「…あれ…ここどこですか…?」…あたしの店よ」
リズはさっきまで顔が赤かったもののシリカが起きて声を出すと、一瞬驚き言葉が続かなくなり…最後には諦めシリカの質問に答えた。
何を言おうとしていたのかは分からないし何でキスされたのかも分からないけど…これも謝ったほうがいいのか…?
いや、でも俺からじゃないから…という風に考えがごちゃごちゃになったのでもう俺は考えるのをやめた。
それにしても2日間で2人連続でキスしちゃうことになるなんて、一体何があったんだ?それが本当に知りたかった。
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