第35話 =青眼の悪魔と双剣の使い手=
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い、それどころかいまだにソラが俺に導入された理由も理解していないのだ。
「まあ、そうだろうな。だが水臭ぇなキリト。そんなすげえウラワザ黙ってるなんてよう」
ネットゲーマーはしつこい、これが俺が2年間で学んだ知識のまとめだ。根っからのゲーマーらしいキリトも同じ事を思っているらしくそれを口に出す。だが、クラインはやはり人間が出来ているのかそれを責めようとはせず逆にしつこいプレイヤーの非難へとまわる。「そして…」と一旦言葉を切り、俺とキリト。正確には俺とキリトに抱きついている女性全員をみながらニヤリとした。
「…まあ、苦労も修行のうちと思って頑張りたまえ、若者たちよ」
「勝手なことを…」
「お前に言われたくない」
言いたいことも言ったのかクラインは後ろを向き、軍の生き残りに指示を出す。そして外に出ようと歩く途中、俺たちに礼を言ってきた。それはそれでうれしかったけどそれよりもこれを指示した人に文句を言いたい。そうすればコーバッツも死なずにボスが倒せたはずなのに…と思いながら一応こちらも頭を下げる。まぁ礼儀ってヤツですね。
「…そろそろ離れてほしいん…だけ……寝てるのか…」
泣き止んだかと思えば、彼女等は俺にくっつきながら静かに寝息を立てていた。泣き疲れたのか緊張の糸が解けたのかは本人に聞かないと分からないけどその顔を見れて俺はうれしいって一瞬思ってしまった。だが、運ばなければいけないことに気づきため息をつく羽目になるけど。
「俺たちはこのまま75層のアクティベートしに行くけど…お前等、どうする?今日の立役者だし、代わるか?」
「…俺はこいつら運ばなきゃならないからね…クラインに任せる」
「俺も…もうへとへとだ」
俺たちの答えに「そうか」といいクラインは75層へと続く階段へ向けて歩き出した。そして階段をに上る前、俺たちのほうをみると涙を瞳に少なからず浮かべキリトに話しかけた。
「キリトよ、おめぇがよ、軍の連中を助けに飛び込んで行った時な…おれぁ……なんつうか、嬉しかったよ。そんだけだ
それにリクヤも…ありがとな…また会おう!」
正直意味が分からなかったがそれでも感謝の言葉には違いない。やっぱりあいつらしいや、って思いながらサチたちを起こさないよう
その場に立ち上がる。そして女性を扱うにしては乱暴だが、彼女等を肩に担いだりだっこしたりして歩き始める。俺の筋力値ならこれくらいなら楽勝だ。この3人、意外に軽いし。
「…俺も、帰るかな…早くベッドで寝かせてあげたいし」
「優しいな、お前は」
「そうだったら…いいんだけどな…じゃあな、2人とも。…あんまりラブラブしすぎて回りに迷惑かけるなよ」
「ちょっ、お「転移、リンダース」…ふぅ」
俺のいなくなったボス部屋にキ
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