第十七話 グリンメルスハウゼン子爵
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ふむ試してますね、目が面白そうに見えますよ。そろそろ聞きますかね。
「そうですね若き頃は優秀な兄、才気に富む弟の間で無気力凡庸愚物として自身を韜晦なさっていたのですからね、その為に町の飲み屋の店主に借金を作り皇帝次男が土下座したんですから、天晴れとか言いようがありませんよね、其処まで出来るお父様を尊敬しております」
「・・・・・殿下」
言い過ぎですかね。
「そろそろ相談相手が欲しかったのです、腹を割ってはなせる相手が」
「其れが私だと仰るのですか?」
「もちろん、父からグリンメルスハウゼン子爵へ会いに行けと勧た事もありますが、宮廷や貴族の噂話や動向を長年にわたりお調べしているとかなんとか」
「さようでございますか」
「そろそろお互い猫をかぶるのは止めませんか」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
お互いで睨めっこです
「ふふふふふ」
「ははははは」
「殿下には負けましたわ」
「勝ちましたね」
「して何をお聞きしたいのですかな」
「グリンメルスハウゼン子爵貴方は父の影の部門を取り仕切って居ますよね」
「はてさて」
「ここへ来ても知らんぷりですか、色々なスキャンダル等を調べてらっしゃるそうですわね」
「ふむ、よう知っておられますな」
「宮廷内で話を聞いていて次第に判りましたよ」
「さて殿下はこの老人に何をさせたいのですか」
「取りあえずは」
「第一に父が華麗に滅べは良いと考えていた帝国再生準備における人材確保」
「第二に帝国内部の叛乱勢力の確定及び内部への浸透」
「第三に叛乱軍に対しての軍とは別の情報組織の整備」
「第四にフェザーン対策」
「第五に皇族の身辺警護、私は生まれたときに暗殺されかかってますからね」
「取りあえず今の年齢ではこのぐらいが精一杯でしょう」
「殿下流石ですな。とても6歳には思えない考えです」
「できますか」
「できましょう、陛下よりも殿下の好きにさせよとのお言葉を貰っておりますから」
「グリンメルスハウゼン子爵此からよろしくお願いいたしますね」
「この老人残りの人生のすべてを殿下に捧げましょうぞ」
「今日は有意義な日でした。其れと殿下では無くテレーゼで良いです」
「ではテレーゼ様今宵は良き日でございました、お気おつけて」
「では失礼いたします」
よっしゃ矢張りグリンメルスハウゼン子爵はスパイマスターだった原作じゃ其れらしい描写がありありだった物ね、其れを言う訳にはいかなかったけど何とか出来た。父様感謝でございます、此から忙しくなるぞ、人材確保が第一だラインハルトに取られてたまるかこっちが先取りだー!
■オーディン グリンメルスハウゼン子爵邸 リヒャルト・フォン・グリンメルスハウゼン
今宵テレ
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