第十七話 グリンメルスハウゼン子爵
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です、外因的なことを聞いたのですが正真正銘の死産だと母から聞きました」
「気を強く持ちなさいね私も出来る限りのことをしますわ」
「私もお手伝いできることはします」
「お姐さん、お姉さんありがとうございます、頑張りますんで今年もよろしくお願いいたします」
「ええ今年もよろしくね」
「今年もよろしくおねがいします」
「そう言えばお姐さん、グリューネワルト伯爵夫人とお友達になったそうですね」
「ええアンネローゼがみんなから爪弾きにされて気の毒で母性本能を擽られましたわ」
「伯爵夫人はどのようなお方なのですか」
だいたい原作で知ってるけどね、男爵夫人の見識を聞きたいのがね。
「私も聞きたいですね」
「彼女は凄く大人しくて物静かで優しく料理も上手よ」
「綺麗な方ですよね」
「そうですね」
「テレーゼ様〜」
「クラちゃんブリちゃんリアちゃんエルちゃんカロちゃん」
「今年もよろしくおねがいします」
「今年もよろしくおねがいします」
ワイワイしながら新年は始まっていったのです。
帝国暦478年1月7日
■オーディン テレーゼ・フォンゴールデンバウム
今日この瞬間こそ待ちに待った時、父様が会いに行けと勧めてくれたのだ全身全霊をかけ力を見せよう。果たして鬼が出るか蛇が出るか、グリンメルスハウゼン爺さんの裏の顔が有れば正体を見せてもらえるか正念場だ。
■オーディン グリンメルスハウゼン子爵邸 リヒャルト・フォン・グリンメルスハウゼン
本日テレーゼ様と初めて会談する、私が見てきた限りテレーゼ様は大器だ。年齢不相応の冷静さ知恵も有り機敏も効き政治経済歴史軍学等に多大まれなる興味を引いている。この姿は幼き頃の陛下を彷彿とさせるものじゃ、儂も久々に朝から興奮しておる新たな昇竜を見つけたのかも知れんからな。
テレーゼ様がいらっしゃったのお手並みを拝見させて貰いましょうかの。
■オーディン グリンメルスハウゼン子爵邸 テレーゼ・フォンゴールデンバウム
「皇女殿下このような老人の元へ行脚頂き名誉この上なき事、誠にありがとう存じます」
「グリンメルスハウゼン子爵この度はお招き頂き誠にありがとう存じます」
「ささどうぞ」
「痛み入ります」
ふむ普段と違う客間に通されたわ秘匿の意味がある訳だね。
「皇女殿下におかれましてはこの老人に何をお聞きに成られたいのでしょうか?」
「父様の若き頃の思い出話をして頂きたくて参りました」
「皇帝陛下のお話でございますか」
「そうです」
「皇帝陛下は若かりし頃よりご聡明であらしゃりましてございます」
「そうでございましたか」
「皇太子時代においいても其れは其れはご立派でございました」
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