第26話 舞台の始まり
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いた。
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あの後小猫を捕まえたわたしたちはキートンさんの元に向かった。ノノちゃんは見つからなかったがもしかしたらもう既に戻ってるかも知れないと思ったからだ。
「でもまさかノノがあの小猫だったとはな」
「完全に早とちりしてたね」
なんとわたしたちが探していたノノちゃんはあの小猫だったのだ。よく考えればキートンさんは人間の子供なんて言ってないし白い毛と言っていたのは毛並みの事だったんだ、完全に深読みし過ぎた。
もうすっかり日も暮れて夜になっている。そろそろデートもお開きの時間だろう。
「今日は楽しかったか?」
「うん、すっごく楽しかった」
リィンとこうして遊びに出かけれたのは久々のことだったし、アクシデントはあったがそれをふまえてもとても楽しかった。
「お、もしかしてリィンとフィーか?」
背後から声をかけられた私たちは後ろを振り向くと金髪の男性が手を振りながら近づいてきた。
「あれ、トヴァルさんじゃないですか」
わたしたちに声をかけてきたのは遊撃士であるトヴァル・ランドナー。アーツの使い手でありその腕前はかなりのものだ。
「何だ、もしかしてデート中だったか?」
「あはは、まあそんなところですね。所で今日はサラ姉は一緒じゃないんですか?」
「ああ、あいつは今里帰りしてるよ。だから今は帝都にはいないぜ」
「たしかノーザンブリアの出身だっていってましたね」
二人が言っている人物はサラ・バレスタインという女性で史上最年少でA級になった凄腕の遊撃士だ。サラも本来は敵対する関係であるが何かとわたしたちを気にしてるのか構ってくる、リィンも慕っておりサラ姉と呼んでいる。
「じゃあ今帝都のギルドは人手不足なんじゃないですか?」
「まあな、やっぱあいつが居ねえと依頼が周らないからな。A級は伊達じゃないぜ」
「お蔭でこっちも仕事がやりやすいですよ」
「おいおい、ちょっとは手加減してくれよ?お前らも中々やるんだし俺は接近戦は苦手だからな」
「トヴァルさんもかなりの強者だと思いますが……」
「サラほどじゃないさ」
「これで私生活と男の趣味が良かったら完璧だけどね」
「まあそれは言ってやるな、本人も気にしてるんだ」
サラは遊撃士の中でもかなりの強さを持っているが私生活は結構だらしない、それにおじさま好きなので恋人もいないらしい。
「所でお前ら、少し聞きたいことがあるんだがいいか?」
「何でしょうか?」
「最近帝都のギルドの辺りで変な奴らがうろついているって情報があったんだが何か知らないか?」
「帝都のギルドを?……ええと、俺たちは知らな
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