五 鈴鳴る向こう
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き消える鳥をよそに、洞窟の出入り口付近で待っていた男は開口一番「遅かったな…」と、デイダラとサソリをやや責めた。
「思いの外、強くてな…人柱力ってのは」
デイダラがそう弁解すると同時に、背後で再びズズズ…と音が轟いた。奇岩が外からの光を遮り、深い闇が広がる。
閉ざされた外界。
「もうお待ちかねだ…」
陽炎のように揺らめいた姿で、ペインは背後を振り仰いだ。
洞窟の奥。更に深い闇の向こうで佇む彼の姿を認めて、デイダラとサソリは笠を恭しく脱いだ。
「頼んだぞ…――ナルト」
陽炎の如く揺らめくペインの言葉に、闇から静かな声が応えた。
デイダラとサソリが被っていた笠の鈴よりも、いっそ涼やかな声音だった。
「――ああ」
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