暁 〜小説投稿サイト〜
おぢばにおかえり
第四十二話 妹達の誤解その六

[8]前話 [2]次話
「先輩の天理高校でもおみちでも奥華でも後輩の阿波野新一です」
「中村千佳です」
「あっ、まだお名前言ってませんでしたね」
 千恵もここで言ってきました。
「中村千恵です」
「千恵さんに千佳さんだね」
「はい、このお家の次女でして」
「私は末っ子です」
「三人姉妹って聞いてたけど」
 阿波野君はここから言いました。
「本当にそっくりだね」
「よく言われます」
「何かと」
「可愛いって言われるよね」
 妹達にこんなことも言ってきました。
「いつも」
「いえ、全然」
「そんなこと言われないですよ」
「それどころかブスって言われますよ」
「男の子達から」
「それは言う方がおかしいから」
 妹達に対してもこう言うのでした。
「本当にね」
「そうですか?」
「言う方がおかしいんですか?」
「そうだよ、三人共特に先輩はね」
 私の方を見てです、妹達にさらに言いました。
「アイドルも声優さんも何でもいけるよ」
「だといいですけれどね」
「アイドルになれたら」
「絶対にトップアイドルだよ、もう先輩位になると」
 また私を見てきました。
「トップアイドル間違いなしだから」
「この子いつもこんなこと言うのよ」
 妹達にこのことを断りました。
「変な子でしょ」
「ふうん、成程ねえ」
「そういうことね」
 どういう訳か妹達は私の言葉ににやにやしだしました、そのうえで私と阿波野君を交互に見てそのうえでまた言いました。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ