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悲劇で終わりの物語ではない - 凍結 -
Fate/Grand Order編
悲劇で終わりの物語ではない
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 目を覚ませば周囲は文明など発展していない大自然の草原。周囲に闊歩するは幻想種や神と呼ばれる空想上の生物たち。どうやら此処は遥か太古の時代のようだ。

 前世の名前は既に忘れた。

 今世の自分の名前はウィスである。このことから自分はドラゴンボール・超の破壊神の付き人であるウィス達天使の力を得てこの世界に生を受けたようだ。

 右手には杖を有し、首回りにはリングを浮き上がらせている。服装はドラゴンボール・超の天使たちを連想させるダークカラーのローブ姿である。髪は黒、瞳の色は赤である。

 先ずはこの世界で生きていくべく鍛錬を始めることにした。幸いにも時間は無限にある。この体の本来の持ち主も少なくとも恐竜たちが生きていた時代から生きていることが分かっているのだ。目標はこの世界で生きていくことができるように強くなることである。









 





 修行を始めて体感的に数百年。この体にも大分慣れてきた。

 どうやらこの世界はFateの世界であったらしい。根拠は先日子ギルくんに偶然出会ったからだ。Fateのファンであった身としてはとても嬉しいものである。

 彼は正に完璧な王としてウルクを統治しており、将来どう成長すればあの慢心王になるのか想像できなかった。

 神々の意志のもとに作られた半神半人の彼はあらゆる面で他を超越した存在であった。だが何故だろうか、成長するにつれて少し傲慢になってきた気がする。慢心王になる日は意外と近いのかもしれない。



 それから幾ばくかの時が過ぎた。変わらず自分はギルくんの王宮に出入りする生活を続けている。この頃ギルくんの性格が歪んできたことが目に付くが。












──此処よりウィスと古今東西の英雄たちとの時は加速していくことになる──












 時には─

「我を何か面白いことで興じさせてみせよ、ウィス。」

 虎の頭を自身の膝の上に乗せ、こちらに無茶難題を吹っ掛けてくるギル(慢心王)。傲慢な態度がこの頃板についてきたギルである。あの無邪気な子ギルくんはどこに行ってしまったのだろうか。泣きそうである。

「暇人か、お前は。自分で娯楽くらい探してこい。」

……どこで育て方を間違えてしまったのだろうか。これでは完全に駄目な男の反面教師である

「王たる我の命令であるぞ。」
「断る。」

 鋭い眼光でこちらを見てくるギル。並みの人間ならば怖気着いてしまうだろうがウィスは普通にスルーする。



 ギル(慢心王)と何気ない日々を過ごしたり─







 時には─

 美と豊穣、戦を象徴する女神と邂逅したり─

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