0205話『ハロウィンの日と油断』
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ていない。
まぁそんな事をしている間にも次の子達はやってくるのだから今度はもっと用心して構えないと。
そんな感じで駆逐艦の半数以上が執務室へと顔を出してきたのでその度にお菓子をプレゼントしてやったんだけど、
「少し数が心もとなくなってきたな……」
《そうですね。人数分は確保してあったと思うんですけど……》
「数個ちょうだいって言ってくる子が結構いたからな。今頃他の大型艦の子達も四苦八苦しているんじゃないのか……?」
《そうですね……》
それで少し困っているところにまだまだ時間は許す限りの次の刺客が入ってきた。
「うふふ〜、司令官。トリック・オア・トリートよ〜……」
「夕雲も……。トリック・オア・トリートですよ〜」
そこに荒潮と夕雲の二人が入ってきた。
なんとも二人らしい恰好をしているな。
何と二人ともサキュパスの恰好をしているから大胆極まりない。
幼さとは裏腹に妖艶さも感じられる佇まいだな、二人がこの恰好をすると。
「わ、わかった……少し待っていてくれ」
私はテーブルの上にあるお菓子を取りに行こうと二人に背後を見せた。見せてしまった……。
そこからが二人の行動は早かった。
二人とも私の腕に手を回してきて、
「て・い・と・く……夕雲はイタズラしたいんですけどー……」
「荒潮もよ〜」
二人は耳元でそんな言葉を発してくるために思わず体を震わせてしまった。
なんとも言えない感情が迸ってくる。
いかんな……このまま流れに身を任したら後が本当に怖いぞ!
榛名なんか《あわわ……!》と言って目を必死に隠しながらもチラチラと覗いているし。
「あ、あはは……。ふ、二人とも……? 冗談はいけないぞ?」
「冗談じゃないんですけど……」
「そうよねー」
二人は常に耳元で喋っている為に常に耳が敏感になっている為にどうしたものかと体を震わせている。
「あは♪ 提督ったら耳がとっても赤いわ……甘噛みしたいわね」
「しちゃいましょうか?」
そんな事を言いだしている二人に私はどうにか逃げ出そうと体を振るおうとするんだけどがっしりと腕をホールドされているために動けない。
「それじゃ……、はむ♪」
「あむ……」
「ッッッッ〜〜〜〜ッ!!」
やばいやばいやばい!!
二人は私の耳を本当に甘噛みし出し始めた。
身体が甘噛みされるたびにゾクゾクとやばい感覚が体を突き抜ける。
《あわわ……その、夕雲ちゃんに荒潮ちゃん! 提督が困っていますから、その……ッ!》
「「(ギンッ!)」」
《あうっ……》
二人の妖艶な眼差しに榛名が貫かれたのを幻視した。
あり大抵に言うと邪魔するな、か……?
ううう……早く終わってくれ!
しばらく未知の感覚を味わっていたけど二人とも満足
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