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世界に痛みを(嘘) ー修正中ー
リトルガーデンへ
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が湧かなくて本当にすまない

「……っ!」
「……ナミ?」
「やばいわっ……!リトルガーデンって名前、どこかで聞き覚えがあると思ったのよ!」

 どうやらナミはその真偽を確かめるために本を読んでいたようだ。
 それにしても彼女のこの怯えようはどうしたのだろうか。

「よく聞いて!この島がリトルガーデンと呼ばれている理由はこの島の住民達にとってこの島が小さな島であるからなのよ!!」
「つまりどういう意味だよ?」

 復活したウソップが疑問の声を上げる。

「この島には巨人族がいるってことよ!!」
「巨人って、あの巨人かっ!?」
「ちょうど後ろにいるぞ、その巨人」

 アキトは蜜柑を咀嚼しながら、呑気に後方を指差す。
 メリー号の後方からジャングルの木々をなぎ倒し姿を現していた。

 人間の数十倍の体格、右手に斧にも似た巨大な武器を握り、遥か頭上から此方を見据えている。

「いやあああああっ!!!出たーっ!!?」
「ギャあああああ!!!」
「落ち着け」

 恐怖の余りナミとウソップはアキトに抱き着く。
 ウソップは抱き着くことが出来ないように顔面を掴まれていたが

 眼前の巨人はこちらに顔を近付け、笑みを浮かべながら此方に話し掛けてくる。

「酒を持っているか、お前たち?」
「す、少しだけなら……」

 怯えながらもアキトの肩からひょこっと答えるナミ
 とても庇護欲を掻き立てられる仕草である。
 今すぐ抱きしめたい気持ちに駆られてしまう。

「そうか、そうか!持っているか!!肉も先程()れた、もてなすぞ客人よ!!我こそはエルバフ最強の戦士ブロギーだ!!!ガバババババ!!!」

 眼前に突き出されるは恐竜の頭部
 生首を突き出し客人を歓迎する新しい挨拶の仕方だ。

 ウソップは甲板の上で死んだふり、ナミは自分の背中に怯えた様子で隠れている。
 島を散策したくてたまらないアキトにとって目の前の巨人の提案を断る理由などあるはずもなく、即決する。
 瞳の奥を輝かせ、アキトは先程までの落ち込みぶりが嘘のように霧散した。

 考えを改めさせようとアキトに詰め寄るナミとウソップ
 しかし、アキトに2人の言葉が届くことはない。
 今の彼には眼前の島しか見えていない。

 その後、アキトたちはブロギーと名乗る巨人の案内のもと眼前の島に降り立つことになった。




 巨人ブロギーの家にて……

「さあ、遠慮などせず食え!!うまいぞ恐竜の肉は!!!」
「それでは遠慮なく」

 焚き火でこんがりと焼いた恐竜の肉をアキトは何の躊躇いもなく食べる。
 まさか恐竜の肉を食べる日が来ようとは予想出来なかった。

うむ、恐竜の肉は初めて食べたが意外とイケる

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