EX回:第10話(改2.2)<第2ラウンド>
[1/4]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
(相変わらず微妙にズレているんだよな、お前は)
--------------------------------------
マイ「艦これ」「みほちん」(第3部)
EX回:第10話(改2)<第2ラウンド>
--------------------------------------
演習の、いわば『第1ラウンド』は終わった。
格が違いすぎる……最初からある程度は予想された結果だ。
もちろん裏では、とても『平和的』に事が運んでいた。私が双眼鏡で海上を覗くと美保の龍田さんがブルネイの龍田さんに助け起こされている。
「どうなるのかな……これで終わりか?」
思わず呟いた私としては、さっさと終わって欲しい。そもそも初っ端から実力の差があり過ぎた。
だが、物事はうまく行かないものだ。
『ぽいぽいぽーぃ』
(あれ? この声)
……と思う間もなく美保鎮守府の夕立が叫んだ。そして無謀にも猛然と立ち向かっていく。もちろん相手は浴衣を着たブルネイの『夕立』だ。
「おいおいマジか?」
今までずっと棒立ちだった美保の夕立は急に『やる気』になったらしい。
(相変わらず微妙にズレているんだよな、お前は)
やっぱりアイツは正真正銘の『バカ』だったのか? ……私の不安とは裏腹に会場は再び歓声に包まれて盛り上がる。まぁ『やる気』になっただけでも褒めてやるべきか。
『フフ……』
不敵に笑ったブルネイの夕立。やおら魚雷を発射するかと思いきや……
「え?」
驚いたことに彼女は魚雷を『投げて』いた。
『ぽいっ?』
美保の夕立が困惑するのも無理は無い。常識を逸した魚雷が滑空してくる。
しかも妙な迷彩が施されて……
『ちょ、そんなの反則っぽいーっ!』
彼女は血相変え180度ターンして逃げ出した。
私も空いた口が塞がらない。
(なんで魚雷が空中を飛んでいくんだ?)
あんなのが空を飛んで向かってきたら当然、逃げるよ。
『あらぁーすごい。あんな魚雷があるのね』
美保の龍田さんの呟きがインカムに入るが呑気過ぎるというか『彼女らしい』というか。
相手側の龍田さんはニッコリしながら小声で応えている。
『大丈夫よぉ、あれは単なる脅し……ちょっと作戦上、本隊から遠ざかって貰うから』
『おおっと! 龍田と夕立は相手の夕立をジワジワと敵戦艦群から引き剥がしに掛かる!』
実況も叫んだ。
『……巧いな。挟み撃ちの形を活かして敵主力から遠ざけている。何か仕掛けるつもりだぞ』
武蔵様の解説もヒートアップ。
海上では相手の『空中魚雷』が美保の夕立の周囲に着弾し無数の水柱を林立させていく。ほぼギリギリで必死に着弾を避ける夕立。それは手に汗握る展開だが……明らか
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ