第25話 フィーとのデート
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て地獄のような日々を送っていたと聞いた。だからリィンは攫われる原因にわたしを恨んでいると思っていた。だってわたしがいなければリィンは逃げれたはず、わたしを逃がすために彼は捕まってしまった。
でも彼はわたしを恨んでいなかった、優しく抱きしめてくれて受け入れてくれた。あの頃からリィンに対する意識が変わったんだと思う。
リィンに撫でてもらうと嬉しい気持ちの中にドキドキしたものが出てきた、リィンに抱きしめてもらうと心臓がバクバクして破裂してしまいそうになった、リィンのふとしたときに出る凛々しい顔を見ると顔が赤くなった。どうしてかなと思いわたしはマリアナに相談した。マリアナはちょっと驚いた顔をした後に微笑ましい物を見る優しい目でわたしにこう言った。
「フィー、貴方は恋をしたのよ」
そう言われてわたしは自分がリィンの事をどう思っているか理解できた。わたしはリィンを兄としてじゃなく一人の男として好意を持っている。でもリィンはわたしを妹としてしか見ていない、それにもしかしたらリィンは彼が今探しているレンっていう女の子が好きなのかもしれない。
(……例えそうだとしてもわたしはリィンを支える)
例え叶わない恋だとしてもわたしはリィンの傍にいたい、彼を支えたい。それはわたしが自分自身で決めた事だから。
(わたしが守る、この人はわたしが……)
そんな決意を胸に抱きながらわたしの意識は幸せな微睡の中に沈んでいった……
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