ペルソナ3
1864話
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上からでも分かる程に大きな胸をしている。
胸の大きさでは、ゆかりも相当なものなのだが、そのゆかりと比べても更に上回っている大きさだ。
……それこそ、レモンを始めとして俺の恋人の中でも巨乳、爆乳と呼ばれている者達には及ばないが、あやか、円、美砂、凛……といったような平均かそれ以上であっても、決してレモン達程ではない大きさの者達よりは大きいだろう胸。
凛とした性格とその巨乳がミスマッチさを醸し出している……のかもしれない。
「それは……」
「へい、おまち。餃子とチャーハンはもう少々お待ち下さい」
桐条が何かを言うよりも前に、ちょうど店員がラーメンを持ってくる。
ラーメンの中で一番に目を引くのは、やはりトロ肉しょうゆラーメンという料理名になっているように、トロ肉……豚肉だろう。
豚の角煮がチャーシューの代わりに入っており、その様子は見るからに食欲を刺激する。
いや、こういう脂っこい食べ物が嫌いならどうか分からないが……少なくても、桐条は丼を見て嫌そうな顔を浮かべてはいない。
「じゃあ、食べるか」
「あ、ああ。……何かこの店特有の作法のようなものはあるのか? あるのであれば、前もって教えてくれると助かる」
「作法というか……そうだな、ラーメン、うどん、蕎麦といった麺料理は音を立ててすすりながら食べる」
世の中には、このすするという食べ方が出来ない民族とかも多いらしい。
まぁ、パスタとかそういうのはすするようにして食べるのは正直どうかと思うし、そっちの関係からだろう。
「すする……なるほど」
頷きながらも、桐条はまず最初にレンゲでスープを飲む。
そして麺を食べ……ようとし、すするのに苦戦する。
うんまぁ、すするってのは決して上品な食べ方じゃないし、それが出来ないというのは何となく予想出来ていた。
それで苦戦しながら何度か試すと、無事に桐条も麺をすするといった真似が出来るようになった。
……それを見ていた周囲の客達が、思わずといったようすで拍手したのは……それだけ、桐条がこの店の中で目立っていたということのだろう。
当の本人は、何故自分が拍手されているのか分かっていない様子だが。
ともあれ、メンマや海苔、長ネギのみじん切りといった具を楽しみながら……次にこのラーメン最大の具の豚の角煮に手を伸ばす。
脂身の部分がトロトロになるまで煮込まれたその肉は、箸で触っただけで容易に裂ける。
「凄いな、これは」
その事に驚きつつ、桐条は豚肉を口に運ぶ。
そして浮かべるのは、幸せそうな表情。
見ている者の全てが幸せな気分を抱いてもおかしくない。
普段凜々しい桐条だけに、余計にそんな風に思ってしまうのだろう。
「エクセレント! 私が以前食べたラーメンも美
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