ペルソナ3
1864話
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ぐに安堵の息を吐く。
そんな桐条の様子を確認し、店の中を見る。
俺が途中で抜けたが、本来なら友近の奢りで順平と一緒にラーメンを食べる予定だったのだ。
だから、もしかしたら……と思ったのだが、残念ながら――もしくは幸いにも――順平と友近の姿はない。
「その、アルマー。どうすればいいんだ?」
「別に難しい話じゃない。食券制って訳でもないから、このまま席に座るぞ。……幸い向こうのテーブル席が空いてるし」
昼だったり夕方だったりすれば、ラーメン屋もそれなりに混む。
だが、今は放課後だ。
運動部とかもまだ部活をやっている時間帯なので、そこまで混んでいない、狙い目の時間なのだ。
……そんな時間帯であっても、それなりに客の姿が多いのは、このはがれくという店がどれだけ人気店なのかを示しているのだが。
ともあれ、そうして席に着けば、当然次に選ぶのは何を頼むかだ。
「メニューは分かるな? それを見て、好きなのを注文すればいい」
「そう言われてもな。……何か、お勧めはないのか?」
基本的にラーメンの類を食べ慣れていない為か、何を注文していいのか迷っているのだろう。
この店の名物と言えば、チャーシューを使ったはがくれ丼だが……ラーメン屋に来たんだから、やっぱりここはラーメンを食べた方がいいだろう。
となると……普通のラーメンも美味いし、チャーシュー麺も美味い。
だが、やっぱり初めてはがくれの来たのであれば、これを頼むのがいいだろう。
「トロ肉しょうゆラーメンとかどうだ?」
「トロ肉しょうゆラーメン?」
「ああ」
はがくれの名物料理の1つでもあり、コラーゲンたっぷりのラーメンだ。
こういう、いわゆる健康食とか美容食ってのは、身体にいいかもしれないんだが、味はそこまで美味いって訳じゃない。
だが、トロ肉しょうゆラーメンに限って言えば、それは十分以上に美味いのだ。
唯一の難点としては、男ならともかく、女であれば食べきるのはちょっと難しそうだという事なんだが……幸い、桐条もタルタロスでの戦いもあって、食べる量は普通の女よりも多い。
であれば、それを十分に食い切れるだろう。
「ふむ、分かった。アルマーがそう言うのであれば、それにしよう。アルマーはどうするのだ?」
「そうだな、桐条に勧めた以上、俺もそれを頼むか。俺はそれに餃子と五目チャーハンを注文するけど、どうする?」
「……さすがにそれは、ちょっと食いすぎではないか?」
「問題ない。この店のメニューはどれも美味いしな」
それに、今までにも同じようなメニューを何度も注文した事があるので、店員や店長もその注文に驚きはしない。
勿論最初は、残して料理が無駄にされるのではないかと、そんな風にも思われたのだが、目の前で注文
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