第8話 負けられない戦い
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在籍されている衛宮士郎先輩です。私とユキと準にとって、誰よりも頼れるお兄さん分のような方なんです」
「そして余が暮らしている家主でもある」
「フーン、衛宮士郎先輩か。帰ったらその先輩にもお礼言っておいてよ」
「任された。あと、この程度でお返しを要求するのは何だが、聞きたい事が有るのだが良いか?」
「んん?」
川神水を一杯飲みほしてからシーマの言葉を聞く。
「ぷはっ!やっぱり川神水によく合う!――――で、何だ?」
「朝来てからナスノヨイチがよく見て来るんだが、何か知ってるか?」
「与一が〜?」
(アイツも誰かに見られているとか昔からよく言ってたが、まさかシーマも中二病か?)
だが弁慶の杞憂は幸い無駄に終わる。
「そう言えば確かに与一君、シーマ君の事を何度か見てましたね」
「うんうん、授業中休み時間関係なく見てたよね〜」
「そうなのか。私は気付かなかったし、理由は知らないが、不愉快なら私が締め上げておこうか?」
「いや構わぬ。少し気になったと言うだけだ。それともう一つ。与一ほど露骨では無いが、ヨシツネも何度かチラ見してたんだが、心当たりはないか」
「ああ、それなら簡単。昨日の川神先輩との戦いを見て、ちょっとした憧」
「うわぁああああああ!!?なななな、何言ってるんだ弁慶ぇええ!!」
頬を朱に染めて両者の間に入る様にして、弁慶の言おうとした言葉を遮りに入ってきた義経。
彼女らしくなく、如何やら聞き耳を立てていた様だ。
「ハァハァハァ」
「悪い。如何やらラブリー主はご不満だったらしい。理由は義経本人から聞いてくれ」
言い捨てる様に4人から離れて行く弁慶。
しかし、それだけの反応で冬馬と小雪には少なくとも察せられた。
だがシーマは士郎と同類だったらしく、幸か不幸か義経が何故あんなにも慌てていたのか気付いていない様子だ。
それを呼吸を整えてから、まだ頬が朱に染めている義経がシーマへと向き直る。
「まずはごめん、シーマ君。昨日の百代先輩との戦いを見て、尊敬の念を覚えてしまって義経としたことが授業中にも目で追っていた様だ」
「成程。それなら仕方ないが、授業中は授業に集中すべきだと思うが・・・」
「うん。以後気を付ける。あとすまない、本当はこんな事言える筋合いは無いんだが・・・」
最後に何故かごにょごにょと言いよどむ義経に、言いたい事が有るなら早く言うが良いと促す。
本人から促された義経は意を決した顔で告げる。
「――――今日の放課後から受ける皆との決闘の時に、立ち会っててもらいたいんだ!」
「ふむ?」
−Interlude−
時は放課後。
現在シーマは義経との約定通り、義経が多くの生徒
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