第六章 Perfect Breaker
Misscreate/正義の味方
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いしばる。
セルトマン曰く「たとえお前らの中で最新式のRXですら、俺の命は奪えない」
一体何が彼の強さの源なのか。
何か見落としている。
何かないのか。
蒔風が悩んでいると、目の前にひらひらと書類の一枚が落ちてくる。
邪魔だとそれを払い、足元に落とす。
だが気になってしまい、チラリと目を向けた。
そこには―――――
「――――――――まさか」
「どうした?」
「なんですか?ってこれ、古い書類ですね〜」
「・・・・ひと月ほど前のだな」
「うち、報告書とかたくさん来るんで一か月前の書類なんて古いんですよ」
「なるほど」
「・・・・・・・・みなさん、とアリス」
「なんだ?」
「怪人の相手をお願いしてもいいですか」
「構わんが・・・君は?」
「確かめたいことがあります」
「・・・・わかった。周りの奴らは任せておけ。われわれが相手をしよう」
「お願いします」
「作戦会議は終わったかい?じゃあ――――イケヤァ!!」
召喚された怪人が、一斉にライダーたちへと駆けだしていく。
たかが七体だが、セルトマンは無限に召喚してくるはずだ。
それこそ、数が尽きるまで。今度は、魔力をパンパンにして。
「セルトマン――――お前の化けの皮、はがさせてもらうぞ」
駆けながら、蒔風が呟く。
セルトマンには聞こえぬように。
この道は、きっと正解に向かっている。
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「ぐ・・・む・・・・・」
意識を取り戻す。
真っ暗だな、と思っていると、目を閉じているからだと思い至った。
ゆっくりと瞼を開くと、そこは真っ白な空間だった。
死んだのか、自分は。
自慢じゃないが、自分なら英霊の座に来るかもしれない(反英霊としてだが)。
ここはそこか?嫌に身体がはっきりしてる。
と、倒れながら自分の手を目の前に盛ってくると、はっきりと見えるそれに驚く。
ここまでしっかりと実体化するものか?
と、俯せのまま首を回して周囲を見ると、倒れている人間が見えた。
ググッ、と身体に力を込めて立ち上がり、近づいていくとそこにいたのは
「スーーーーー」
寝息を立てている、綺堂唯子だった。
さらに見回すと、少し離れて翼刀もいた。
「・・・・英霊の座にしちゃ、ちょっと違うか」
直感だが、なんとなくそうだと思う。
ここは座ではない。
とはいっても、死後の世界だとかそんなところとも
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