第六章 Perfect Breaker
Misscreate/正義の味方
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「「ライダァァアアアア!!!」」
「ハッッ!!!」
足場になった蒔風が、加速開翼で即座に飛来して二人に並ぶ。
そして、三者そろっての一撃を
「「「トリプルキィック!!!」」」
ゴバゥッッ!!!
セルトマンの全身に衝撃が走る。
叩き込まれた異常なほどの衝撃とエネルギーが全身を駆け巡り、その激痛と苦痛に悶えようとした。
だが、彼の身体を吹き飛ばす勢いはその体の自由を認めず、妙な角度にひん曲がった身体のままで、「EARTH」ビル方向へと吹き飛んで行った。
爆発したかのように煙を上げる「EARTH」ビル。
その地点は、なんの偶然か蒔風の執務室――――ようは局長室だ。
スタッと着地した三人。
そこに、ショッカーライダーを撃破したほかのライダーと、回復したのかアリスも駆けつけて並ぶ。
「EARTH」ビルの麓、というほど近いわけではなく、かといって離れているともいえない距離。
セルトマンがぶち込まれたのは、「EARTH」ビル三階の局長室。
そこを見上げるでもなく、少し首を傾ければ眺めることのできる距離。
「EARTH」ビル前、というのがあっているような、そんな位置で彼らはセルトマンの吹き飛ばされた跡を見上げていた。
数秒して、たいして待つこともなくその地点が爆発した。
ビルの穴からセルトマンが出てきて、そのまま歩いて落下して着地する。
バサバサと、蒔風の部屋にあったものであろう書類が宙に舞って落ちてきた。
「あぁ、すまんね・・・・久々にキレちまってよ。爆発させてもらった」
「イラついて魔力放出してたんじゃこの先持たないぜ?」
「魔力に底はねーよ」
青筋を立てるセルトマンが、十六人を眺めて睨みつける。
そして手のひらを地面に向けて振ると、そこに新たに七つの魔法陣が
「なるほど、わかった。お前らの相手は少々分が悪いみたいだ」
「じゃあ、どうする?」
「時間稼ぎ」
そして、召喚が完了する。
七体の怪人。
だが再生怪人とはいえ、侮ることはできない。
おそらく、あれにはセルトマンの魔力が耐えられるだけ詰められているのだろう。
「――――――」
「どうする蒔風君。あいつには我々の攻撃が効かないのか?」
一号の言葉に、コクリと無言で頷く。
そうだ。結局、それがわからなければセルトマンは倒せない。
あれだけの攻撃を叩き込んでも、セルトマン本人は依然として無事なのだから。
「改造人間!!結構だ。秘密結社の犠牲者たちの魂、見事だ!!だが、貴様らが人間である以上、俺の命に手を伸ばすことはできないんだよ!!」
ギリッと歯を食
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