第六章 Perfect Breaker
Misscreate/正義の味方
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ち上げて投げ放つ。
宙にいれば、地割れも何もありはしない。
飛んできたショッカーライダーを、ZOのライダーパンチが上空へとさらに打ち上げる。
そして落下してきたところに、息を合わせた二人のライダーキックが炸裂する。
「「ライダー、キック!!」」
「グゥエ!!!」
ガッ!!と叩き込まれる二撃。
ただ力強さのみが残るその攻撃を食らい、体の各部から火柱を上げながらショッカーライダーは爆散する。
「大地を割る程度で、俺たちを倒すことはできない!!」
紫色の、煙に覆われている。
いかにも毒々しい色をしたそれは、違うことなく毒霧だ。
生命を奪い、肉体を腐食させる強力な毒霧。
全身からそれを吹きだすショッカーライダーNo.2が、自らの敵であるライダーを探していた。
マスクの複眼部がキラリと光り、額のOシグナルがチカチカと点滅する。いかに仮面ライダーとはいえ、この霧の中で長くはいられないはず。
ならば、仕掛けるなら一瞬。その瞬間が、敵の最後だ。
紫の視界の中を進むショッカーライダー。
だが進めども進めども、敵の姿が発見できない。
いや、そもそも・・・・・自分はこんなにも広範囲に毒霧を散布しただろうか?
本来ならとっくにそのエリアを出ているはず。
だというのに、視界が晴れることはない。
マズイ
そう感じた時には、もうすでに遅かった。
「十字手裏剣!!」
ギュルルルルルルル!!と、回転音を発しながら飛来してきたZXの十字手裏剣が、ショッカーライダーの左腕を切り落としてどこかへと飛んでいく。
さらに二度、三度と襲いくる十字手裏剣。
それを回避し、飛んで行った先へとライダーキックを放つショッカーライダー。
その先に、敵を見た。
ZXだ。
そのベルトが光り輝き、この空間にホログラフィーを投影し――――
「よくやった、村雨」
ZXの名を呼び、ショッカーライダーのキックを受け止めるロッド。
その担い手―――Xライダーが前に出て、握りしめるロッド・ライドルを回転させて一気に霧を晴らしていった。
「ライドルバリア!!」
その回転によって発するエネルギーと風圧で、一気に晴れていく紫煙。
ZXもまたホログラフィーを切り、完全にこの場から煙が消えた。
「行くのはまずいと思ってな。そちらから来てもらうことにした」
「うまくいったな、神さん」
「ああ。行くぞ、ZX!!」
「任せろ!!」
ガシィッッ!!
ライドルバリアに弾かれたショッカーライダー。
その身体を宙でキャッチし、後ろから抱きかかえて頭部から落としていく。
「真空――――」
そ
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