第六章 Perfect Breaker
Thirteen/死数
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上に乗り気なアリスに呆気にとられる蒔風だが、目を閉じ、そして開いて
「そうだな!!」
そういって、彼も拳を握る。
とはいえ、蒔風はすでに満身創痍。
一人で立ったとして、強風が吹けばよろけて転んでしまうほど。
対して、セルトマンは蒔風のえげつない攻撃でも再生して身体に不備はない。
「あらまあ仲のいいことで」
「どうしますか?今のあなたなら、勝てるでしょう?」
「安い挑発どーも。だけどここまで来たんだ。せっかくだから、アーカイヴに則らせてもらうよ」
腕を振るう。
蒔風たちを囲うように、マジュウや魔化魍が出現してきた。
「俺の魔力を浸透させ、それをもとに生み出した化け物どもだ。そんじょそこらの寄りは厄介だぜ?」
「上等だ」
「こっちだって負けませんからね!!」
「楽しみだ。行け」
襲い掛かる化け物。
マジュウが五体、魔化魍が八体。
合わせて13体の異形が、二人に襲い掛かっていった。
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さて、ここからはしばらく観戦だな。
とはいえ、気は抜けない。
先のショウの戦いもそうだったが、このアーカイヴは描写が少ないというか穴だらけだ。
それに―――――
≪アリスが来た≫
≪二人は立つが、13体の化け物が襲い掛かった≫
ここまではいいけど
≪そして が た≫
≪彼らが――― がやってきた≫
ここの空白は――――いったい何だ?
なにが、抜けている?
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「たかが十三体、ちゃっちゃと倒しますよ!!」
「そうしたいな・・・!!」
アリスの服がはじけ、上半身がノースリーブのインナーのような恰好になる。その割には、下はロングスカートだが。
「蹴ったら見えないか?」
「見えない加護をかけてます」
「うわなにそれ」
そう言って、アリスが駆けだした。
揺れながら襲い掛かるマジュウの三体を華麗に回避し、真ん中の一体の肩に手をかけて逆立ち。両サイドの頭を蹴り抜いて消滅させる。
そして乗っていた一体の頭をひねりながら着地し、一気に三体を片付けた。
蒔風のほうはというと、息は荒いながらも攻撃はできるらしい。
比較的無事な右腕に獄炎の力をまとわせて、近づいてきた魔化魍を二体ほど殴り飛ばす。
その場で粉砕できるものではないが、獄炎はその体に燃え移り、そして最終
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