第六章 Perfect Breaker
Thirteen/死数
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のアリス。
「あなた、気づかなかったんですか?・・・と言っても、しょうがないか。冷静でいられなかったんでしょう?」
「なにを・・・・」
「この世界からみんなが消えたのは、消失ではないですよ。そうですね?アーヴ・セルトマン」
アリスの言葉に、蒔風はまだ混乱している。
対し、聞かれたセルトマンはパチパチと拍手をして笑っていた。
「その通り。何も彼女たちはこの世から消えたわけじゃあない」
「いうなれば封印、といったところですか」
「どういうことだ・・・・」
「・・・この男は、最後の最後に大聖杯を使って何かをしようとしています。それこそ、これまで以上に大変なことを」
「まあ、そりゃそうだろうな」
「その「大変なこと」を実行するために、彼はアーカイヴを封じてその分の出力をすべて封じたのですよ」
「・・・・パソコンのメモリをあける感じか」
やっと納得する蒔風。
なるほど。それならば、確かになのはたちはまだ生きていることになる。
一通りのアリスの言葉を聞いて、その推論にセルトマンは簡単に成否を告げた。
「その通り。さすがは管理者」
「うれしくないです」
「そういうなよ。ま、実際にはメモリを開けるっている目的以上に、俺が呼び出そうとしているそいつはこの世界には存在しないものでな。この基盤世界以外の接合世界を封じさせてもらった、って理由のほうが大きいか」
うんうんと腕を組んで感心するセルトマン。
少しだけ、心が軽くなる。
だが、それを差し置いても―――――
「ところで、ショウはどこです?翼刀さんや唯子さんも結合世界だから消えていたとして、彼はこの世界が封じられても存在しているはずですが」
「あいつは―――――」
「死んだよ」
「な!?」
「みんなが消えて腑抜けたそいつを守ろうと、三人は跡形もなく消し飛んだぜ?」
「そんな―――――」
「本当だ」
「!!」
セルトマンの言葉を、蒔風が肯定する。
息が荒くなってくる。やはり、彼らはもう・・・・
「だが、まだ救えるものがいるのなら俺は行かねばならない。だろ?」
「・・・・そうですね」
意地でも行くからな、と告げる蒔風に、アリスはあきれたように同意する。
そのあっさりとした態度に、蒔風はやはり驚いた。
「止めないんだ」
「止めたって無駄でしょう。あなたの場合。それに、世界はいつだって残酷だて、あなた言ってたじゃないですか」
「・・・・はは。確かに、どこまで戦わせるんだよ、この野郎」
「ですので、私も一緒にです」
そういって、蒔風に貸していないほうの拳を握って構えるアリス。
思っていた以
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