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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
Exclude/消失
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るが、納得はしている」

そう思わせるのがアーカイヴ。
この議論にはキリがない。卵が先か、鶏が先か、である。


「で?じゃあお前はこれからどうするの?」

「アーカイヴは詳細に描かれているわけじゃないからな。だが、内容を見るにきっと」

パチン

「こうだろう」

セルトマンが指を鳴らす。
その動作に身構える蒔風たちだが、特に何かが起こったというわけではない。

「おまえ、何を・・・」

怪訝な顔をしてセルトマンに問う蒔風。
と、そこでショウが息をのんだ。

そして

「まさか、テメェ―――――」

憤怒の形相で睨みつける。
蒔風の通信機が鳴ったのは、その直後である。


『舜さん!!』

「ん、朱里か。どうし」

『左さんたちがぁ・・・左しゃんたちが消えちゃいましたぁ!!』

「あぁ!?」


左たちが消えた。
その「たち」というものの中には、フィリップや照井。それどころか、バイクであるハードボイルダーまで無くなったというのだ。


「あいつら、まさか抜け出して」

『違いましゅ!!いま私たちの目の前で――――――』

「いいから落ち着け!!さっきから噛みまくりだぞ!?」


蒔風の言葉に、落ち着こうとする朱里。
その話を聞いて、翼刀も唯子も「EARTH」(仮)と通信してみる。

その間に

パチンパチン

と二度、セルトマンの指が鳴らされる。


『はわわ!!今度は五代さんと駆さんたちも消えちゃいましたぁ!!』

「はぁ!?」


「やめろテメェ!!!」


報告と同時、ショウがセルトマンへと駆ける。
殴りかかっていくショウだが、セルトマンはそれを回避してさらに指を鳴らし続ける。


『如月さん、天道さん・・・・ハクオロさんまで・・・・』

『舜君!何が起こってるの!?』

「なのは、無事か!?」



「さやかちゃんかい!?」

「ね、大丈夫なの?」

『は、はい・・・でもみんな目の前で・・・・』

パチン

『いなく』

「・・・・おい。おい!!どうした!!」

「そんなのって・・・」

『翼刀君、俺だ!』

「火野さん!!そっちで何が起こってるんです!?」

『・・・――――――』

「え・・・・」



「なのは、何が起こっている!?」

『わかんないよ!!みんな目の前でスッと、最初からいなかったみたいに消えちゃうし!!』

『舜!!なんかすごく嫌な予感がする・・・・』

「一刀か、どういう力か探れないか!?」

『俺だってわけわかんねぇよ!!目の前で』

パチン

『きゃぁあああ!!朱里ちゃん!?一刀君!?』


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