第六章 Perfect Breaker
Exclude/消失
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「まあな。今セイバーたちとあっちに戻ってる」
なら一安心、と口論も収まり蒔風が一息をつく。
と、頭をさすりながら立ち上がるセルトマンに視線が向く。
「いてて・・・・」
「・・・あの」
「なに」
「私、確かレヴィンで頭蹴り飛ばしたんですけど」
「ん、ああ。無形の刃ね。うん、ザックリいったよ」
そう言って、しかしそんなことはなかったかのようにさらりと言いのけるセルトマン。
後ろのほうでは蒔風が「レヴィンって何?」と聞いているのに、翼刀が簡単に説明していた。
「ああうん。俺の身体はお前ら人間とは違うんだよ。俺を殺すには、俺と同等の肉体でなければダメなんだよ、これが」
「・・・どういうことだ」
「ネタバレ厳禁ですよ、っとぉ!!」
一連の会話ののち、放たれるセルトマンの魔力弾攻撃。
ただ単純に魔力を塊として手から――――というよりは腕からはなっているだけなのだが、その威力がシャレにならないほどの爆発力を秘めている。
まず、質量を得た、単純な魔力の物質としての威力。
そして次に、着弾後に爆発する威力。
まるで特撮か戦争映画の一幕だ。
絶え間なく降り注ぐ爆弾の嵐に、蒔風たちは散って駆けまわり回避することしかできない。
『おい、なんかわかったか?』
『なにも。結局、あいつは未知数だ』
「かんけーないっすよ!!」
「翼刀?」
念話で交えるショウと蒔風。
だが、それを翼刀の一喝が遮って体を揺らす。
「敵が正体不明だからって、わけわかんない野郎だからって、とにかく敵ならぶっ飛ばす!!そうでしょう!!」
「そうそう!!うじうじ考えて責めないなんて、お二人らしくもないですもんねぇ?」
「・・・・・」
「・・・・・」
翼刀が怯むことなく叫び、唯子が軽く挑発するようにニヒヒと笑って発破をかける。
そして、二人はセルトマンへと突っ込んでいった。
唯子の全身から吹き出す気力にレヴィンが宿り、そのすべてが刃となって縦横無尽に伸びてセルトマンへと突撃する。
と、同時に翼刀の刃幕も合わさって、怒涛の攻撃が開始された。
そして、先に懐に飛び込んできたのは
「ばぁっ!!」
「ッ!!」「んな!!?」
セルトマンである。
飛んでくる刃幕に、レヴィン。
それを回避、もしくは無視して突撃してきたセルトマン。
標的は唯子。
ある程度扱えるとはいえ、手に入れたばかりのレヴィンは即座に反応することもできず
「くっ!!」
だが、翼刀がそれを阻む。
唯子の頭上へとジャンプして、真下にヴァルクヴェインの切っ先を落ろす。
そこにちょうど良くセルトマ
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