第六章 Perfect Breaker
Unknown/未知数
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今までのあらすじ
戦いは続く。
全サーヴァント撃破という大きな戦力を失ってなお、終わりを見せないセルトマン。
そのころ、「EARTH」(仮)から、ついに蒔風舜が姿を現した。
数名の仲間と共に、彼は戦場へと向かっていた。
この戦いの根源・大聖杯をねらい、ショウは「大きく」賭けに出るも、その反動により手痛いダメージを負ってしまった。
だが戦力は尽きず、戦意も十分。元世界の暴食者は、今この世界を破壊しようとする魔術師に立ち向かう。
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魔導八天を握り駆けるショウ。
振り下ろされる刃はしかし、セルトマンよりも先にフォンの足によって止められてしまった。
真っ直ぐに突き出された足は、ショウの手首を狙ってカウンター気味に蹴り飛ばしていたのだ。
だが、それで剣を飛ばされるショウではない。
蹴りに合わせて体ごと回転し、今後は反対から刃を振るって襲い掛かった。
微動だにしないセルトマンへの一薙ぎ。
だが、彼の右から襲い掛かるそれもまた、フォンによって食い止められる。
今度は右手で。
更にフォンはそこを足場―――ならぬ手場にして跳躍、ショウの背後から飛び出してきた神裂を、両足で蹴り、跳ね上げた。
弾丸のように飛び出してきた彼女は、その勢いがあだとなって横からの衝撃に軽々と打ち上げられる。
その時点で、フォンの視線は上を向いていた。
そしてその視線のまま、ショウの肩に乗り右足を下斜め横に突き出し
「ぶわっ!!?」
パカンッ!!という小気味のいい音がして、その脚が、というよりはその脚に、美樹さやかが突っ込んだ。
そしてその脚をさやかの後頭部に回して引っ掻け、ショウの頭に手を当てて回転する。
そうして、反対側を駆けてきた杏子にさやかの身体を投げつけて、二人まとめて吹き飛ばす。
「ぐッ、らぁっ!!!」
「おっと」
ここに来てやっと―――とは言っても二秒にも満たない攻防だったが、そこでショウが頭上のフォンへと剣を振るって振り落とす。
頭から手を放し、ピョンとそこを退くフォン。
自分を足場にされたことか、仲間をやられたことか。
若しくはその両方かで、ショウのこめかみに青筋が走る。
「テメェ・・・・」
短い言葉。
だがそれを最後まで発しきる前に、上空から神裂が振ってきた。
「七閃ッ!!」
バゴゴゴッッ!!と、そんな轟音が地面を抉った。
このような轟音の発生源が細いワイヤーによるものだ、と説明されて「そうか」と納得する者はいまい。
しかし信じられないことに、それは事実であ
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