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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
Unknown/未知数
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短く息を漏らす二人。
ビッ、と槍を振るい、尻餅をついてしまっていたほむらを起こす。


「今の一撃でいけたでしょうか?」

「さあな。だが俺ら二人の雷アタックで無傷だったら・・・・・」

ガラガラ――――ザシィ


「ふいー・・・ぁ」

ゴキゴキと首を鳴らすセルトマン。
肩に手を当て、ぐるぐると回す。


「ちょっと傷つくなぁ」

はは、と薄ら笑いをした蒔風が次に聞いた音は、ガンッッ!!という、自分の頭が地面に叩き付けられる音だった。


「舜君!!」

「ハは!!」

なのはやエリオたちの間を抜けて、一直線に蒔風の顔面を踏みつけるように蹴り、地面に向かって落とすセルトマン。
二人は即座に振り返って武器を構えるが、セルトマンの蹴りがストラーダをはじいてレイジングハートとぶつける。

武器が絡まってしまった二人を援護しようと、まどかとほむらが動くが


「ガンド!!」

セルトマンの指先から発せられる黒弾。
指差しの呪いとされるガンドは、比較的ポピュラーな魔術だ。

通常ならば相手の具合や体調を悪くさせる程度だが、これを超一級の魔術師がやると物理攻撃も付与される。


それがもし、このセルトマンという莫大な魔力の塊で放たれるとすればそれは―――――


「グッ、きゃぁっ!!」

「あ、ぐぅっ!!」



弾丸というより、もはや砲弾だった。
真っ黒な塊がまどかとほむらの二人に命中し、あまりの勢いに二人は砲弾に張り付いたように吹き飛んでいく。

やがて砲弾は消えたものの、倒れた二人が立ち上がることはなく


「くそっ!!」

切りかかるエリオ。
セルトマンがほんの少しの体捌きで槍の先端を回避し、エリオの腹部へと蹴りを放った。

くの字になって弾かれるエリオ。
だが、セルトマンにはこれといった手ごたえはなく


「エクセリオン―――バスタァッッ!!」

バチィ!と、なのはのエクセリオンバスターとセルトマンの魔力障壁が正面からぶつかった。


桜色の火花を散らし、さらになのはは砲撃を放ちながら前進する。
そして障壁へとたどり着き、レイジングハート先端から突き出た魔力針でこじ開け

「フルドライブ!!!」

≪All Right.Wing program,ignition≫

展開される巨翼。
桜色の翼がレイジングハートから展開され、残りすべてのカートリッジが装填、排出される。

「スターライト――――ブレイカーーー!!!」

一瞬で収束される魔力。
ブラスタービット二機の展開も加え、放たれる桜の閃光。


その砲撃は、これまでも数ある強敵を打ち破ってきた最強砲撃。
はたして、この中で無事で
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