第六章 Perfect Breaker
Unknown/未知数
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スターライト――――」
「だが、お前の力はいまだにわからん。なぜこの時間のお前が、未来の時間軸のアーカイヴを覗けるのかもさっぱりだ」
「でもそれでも来たのか?」
「考えたんだよ。で、出た答えがだ」
「バスター!!」
「アロー!!」
「お前倒せば、関係ないってな」
「チッ!!」
放たれる砲撃魔法に射撃魔法。
図太い砲撃を、真上へのジャンプで回避して行くセルトマン。
だが、まどかの弓矢はそれを追って柔軟に軌道を変化させる。
「追っていくよ!!」
「うぜぇ!!」
真下から迫る弓矢。
セルトマンのそれぞれの指先に魔力がたまり、それをふるって弓矢を撃墜していく。
爆ぜる桃色の光。
だがその弓矢の後から、なのはの魔力スフィアが縦横無尽に軌道を変化させてセルトマンの全方位から飛び掛かっていった。
「手数勝負かよ、めんどくせぇ」
桜色の光弾が、一斉にセルトマンへと向かってく。
その二、三発を蹴り飛ばしたのち、魔力放出で一気に薙ぎ払う。
すると、空から落ちてくる雷撃にセルトマンの全身が硬直した。
確認する必要もなく、セルトマンはそれがエリオによる雷撃魔法だとわかっていた。
まともな体勢もとれず、地面に落下するセルトマン。
即座に全身のばねを使って跳ね起き、ストラーダによる槍撃を弾きあげて立ち上がった。
雷をまとったエリオのスピードは、フェイトには及ばないものの常人のそれをはるかに超えたものだ。
魔力探知ができるからと言って、それに反応することは不可能に近い。
ただし
「紫電一閃!!」
「ヅっ!!」
それは、相手も常人の域を超えていなければの話だ。
電撃に覆われたその槍の先端を、握りしめて止めるセルトマン。
全身を駆ける雷に顔をしかめながら、だがその程度の痛みで済ましてしまう。
それどころか、セルトマンの全身を走った雷は、槍を掴む左手から右手へと集約されていき
「ふんっ!」
「がっ!?」
雷撃をまとった横の手刀が、エリオの腹部に叩き込まれてしまう。
吹っ飛ぶエリオ。
だがそのエリオを蒔風がキャッチし、セルトマンにはなのはとまどかが連続射撃を繰り返していた。
「はっは!!その程度か、笑わせんなぁ!!」
とはいえ、セルトマンの言う通り。
手数勝負の連続攻撃では、この男を追い詰めることはできそうにない。
最初こそはガードしていたセルトマンだが、次第にそれも減っていき、ついには弾丸の中を悠々と歩み寄ってくるほどだった。
「どうした!!」
吠える。
もっと何かやって見せてくれと。
「そんな程度じゃな
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