第六章 Perfect Breaker
聖杯怪獣/岩鉄巨人
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塊は」
「ありゃあんた等とはまた違う魔術系統だ。あんたらのは才能無き者の術かもしれないけど、あっちは立派な学問。才能も何もかもありきだ」
そういって、大聖杯を睨み付けるショウ。
周囲の獣どもは、彼等によって容易に撃破されている。
だが、あまりにも数が多い。
「このままでは進めませんよ?」
加えて
「ボクの魔術はルーンで陣地を張って起動する物だ。進撃するのは無理ってこと、知ってるかい?」
神裂ならば、これだけの魔獣を押し返すこともできる。
ステイルならば、これだけの魔獣でも焼き払うことができる。
だが、聖人と言えどもマジュウの精神干渉攻撃や、魔化魍の特殊攻撃には手を焼くし
ステイルの炎はルーンを布いた陣地内でないと万全の威力を発揮できない
「大丈夫だ。今からその全ての問題を解消する」
ブンッ、と
ショウが魔導八天を二本残して上に放る。
六本の剣は、ショウから均等の距離にはなれて落ちて、それぞれがラインを地面に敷いた。
三角形と逆三角形からなる六芒星の光の中心で、ショウが残った二本を地面に突き刺す。
握るとまるで、それは何かの操縦レバーのようにも見える。
「なにを・・・・・」
「EARTH」ビル内で、セルトマンはその様子を見ていた。
アーカイヴにはない行動だ。
ということは、取るに足らないものか、それともただ単に描写されていないだけなのか。
セルトマンは瞬間的に前者だけは無い、と感じ取っていた。
アーカイヴにその先が記されているため、これで終わり、ということにはならないと確信していている。しかし、ではこの悪寒は何か。
ズゥン――――という
重く、重い音が、彼等の足元からしてきた。
地震か。
ならば、ショウが起こして物に違いあるまい。
だが地面が揺れた程度のことではないはず。
この男がこれだけ言ったのだ、それだけで終わるなんてことは、絶対にない。
ズッ――――――
その瞬間。
――――――ッ轟ンッッ!!
地面が、浮いた。
「なッ!?」
「これは」
ステイルは驚き、神裂が感心する。
円形に、直径は20メートルか。
厚さ1メートルで、地面が浮き上がって行った。
プレート、と言ったら一言で済むだろう。
だが、この程度の大きさでは神裂は驚かない。
ステイルとて、いきなり足元が浮いたから驚いただけだ。
なにをやっているかがわかれば、そう驚くことはない。
そもそも、神裂はこれ以上に巨大な浮遊する土地を落したことだってあるのだから。
高度があがっていく。
今はせいぜい20メートルか。
そ
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