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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
聖杯怪獣/岩鉄巨人
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に巨大なものかがよくわかる。


「ちくしょ・・・・」

「いやぁ、焦ったよ。いや、これはマジでさ」

「セルトマン―――ッ」


眼の前に、そう言って現れるセルトマン。
その少し後ろに、フォンが着地して並ぶ。

ショウは仁王立ちになって正面に向くが、満足に戦えそうにないのは確かだ。

だが、戦力には確実な差がある。

他のメンバーは皆、大聖杯から奪った魔力を使いまわして動いていたのだ。
体力はともかく、エネルギーに関しては問題など全くない。


「皐月、田島。テスタロッサの姉妹がどっかに落ちているだろうから、拾ってアリスんとこ連れてけ。ティアナも一緒にな」

「お、俺らか?」

「お前らは体力的には人間と変わらない。これ以上は危険だ。そういうわけでステイル、お前も任せたぞ」

「・・・・・チッ」

「野上と紅、って男もいるだろうから、そっちも」

「「EARTH」に貸しだからな」

「「EARTH」じゃなくて俺に、だ」

それだけ言って、ステイルが神父服を翻してその場から去る。
駆、賢久もティアナに手を貸して、その場から撤退していった。


「準備はいいかな?」

「待つ必要なんか、なかったんだぞ・・・・なあ?騎士王に、魔法少女さんよ」

「そうですね」

「私たちも問題ないよ!」

「・・・・あれ、私は?」

「お前も魔法少女っぽい服着るじゃねーか」

「あれは・・・って、なんであなたがあの服のこと知ってるんですかッッ!!!」

かつて着させられた露出の激しい「メイド服」を思い出し、神裂が顔を赤くして叫ぶ。
だがショウはそれをハッハッハと歩く流し、痛む頭を無視してセルトマンを指さした。


「思うようにはいかないなぁ・・・だがま、いつものことだ」

魔導八天を手元に。
そう、うまくいかないなんて、彼にとってはいくらでもあったことだ。

いまさらそれに、いちいち悔しがっていたらきりがない。


「そっちの残り戦力はお前とフォンのみ。決めさせてもらうぞ」

「さっすがぁ。今まで最後に逆転されて負け続けてきた男のセリフは違うねぇ〜」

返事はない。
これ以上の語らいは無駄だ。


ショウとセイバーが、剣を構える。
さやかと神裂が、抜刀するような構えで手を掛ける。
杏子とマミが、魔法の起動を見計らう。

そして一瞬の後、振るわれた斬撃波が二人へと襲い掛かった。


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バサッ

「傷はもういいの?」

「ああ。こっち最優先で治してもらったからな」

そのせい
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