第六章 Perfect Breaker
聖杯怪獣/岩鉄巨人
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したんだがな)
ここなら大丈夫、ということはないだろうが、巻き込まれる心配はないはず。
そう思って移したのだが。
少し焦りを見せるセルトマンだが、失敗と言う言葉は微塵も思いつかなかった。
それは彼が愚かだからという意味ではなく、彼の知るアーカイヴはそこで途切れていないからだ。
「まあいいや。こっちに来るならいらっしゃい。でも、ここまで来るのには苦労するよ?」
『だろうな』
モニターの向こうで、ショウの周囲を敵が蠢いていた。
四足であったり、人型であったり、翼があったり、異形であったりの、様々な形状をした魔物どもだ。
更にはその中に、チラホラとマジュウや魔化魍といった、自然発生するタイプのモンスターまで見える。
もとは貧弱なものであっただろうと推察されるが、大聖杯の魔力の影響で飛躍的に力は向上している。
それに加えて、この数だ。地面から湧き出るように現れるそれらは、黙って見ているだけでどんどん増えていく。
『まあショウならこれると思う。がんばってね』
ドコかから、カンラカンラと聞こえる声。
それに対し、ショウは軽く鼻で笑った。
「はぁ・・・・」
ジュゴァッッ!!と
ショウの溜息の直後、そんな音を立てて、魔物たちの一角が蒸発した。
更には無数のワイヤーが飛び交って、更に別の一角のマジュウをバラバラに切り裂く。
「俺はそれどころじゃないんだ。任せたぜ」
「任務じゃなきゃ、こんなとこまで来はしないのに」
「ぼやいても仕方がないです。やりますよ、ステイル」
「わかってるよ。ガミガミするなよ、神裂」
ショウの呼びかけに、新たな人影が現れた。
炎を操る、神父服のステイル=マヌグス。
刀を手にした、エロい恰好の神裂火織。
「何か今不当な説明があったような気が」
共に、必要悪の協会所属の魔術師である。
確かに、「EARTH」と彼等は協定は結んでいるが、あまりかかわってこなかった組織だ。
それなのに彼らが来た理由。
それは
「それよりも、本当にあいつの狙いはインデックスなのか?」
「そうだよー。あいつがホントのホントに目的達成したら、十万三千冊の魔導所が狙われるのは当然なんだよー」
「・・・・うそっぽいですね」
「全くだ」
「ここまで来てねちねち言わない」
だが、彼等だからこそショウの呼びかけに応じた、ともいえる。
もしも過去にショウと出会っているのであれば、それはおそらく敵同士だった時。出会っていたら、警戒心から来ることはなかったかもしれない。
「っても、警戒はあるよね」
「当然です」
「というか、なんだい?あのバカみたいな魔力の
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