第六章 Perfect Breaker
世界を超える、鉄刃の翼
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今までのあらすじ
自らの存在をかけた戦い。
綺堂唯子とブレイカーの戦いに決着がついた。
自らを諦めなかった者と、自らを諦めた者とでは、勝敗など決まっていたのだ。
唯子は赤銅の力の一片を受け、ついにそれを撃破する。
そして、その足は真っ直ぐに翼刀の元へ。
それよりも、少し前のこと
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唯子が、ブレイカーへの反撃を始めた頃。
鉄翼刀は、拳を合わせながら正面の六人を睨み付けていた。
嘗めたように嗤う蒔風。
不敵そうにニヤつくクラウド。
終わりしか見えていない理樹。
破滅を創る一刀。
敵意を剥きだす観鈴。
ニッタリと、一番嫌な笑みを浮かべる「奴」。
それに対し、我らが鉄翼刀は
「揃いも揃って・・・・腐った顔してんなぁ、オイ」
ダンッッ!!!
「来いよ――――性根叩き直してやる」
深い震脚と共に、宣言する。
ヴァルクヴェインを肩に担ぎ、右手でチョイチョイと誘う。
数秒の空白。
そして
「フッ!!」
「破ッッ!!」
直後、最初に向かってきたのは理樹と蒔風だ。
二人が同時に放ってきた獄炎砲とバリア片機関銃の一斉発射に、翼刀がヴァルクヴェインを軽く振るってそれに応えた。
刃が十二本、彼の正面に弧を描いて縦に浮遊する。
するとそれぞれが独特の力場を発し、二人の攻撃は逸らされ、誰もいない地面を抉り取っただけの結果となって終了してしまった。
「む・・・・」
「え・・・・」
それに対し、二人がそれぞれ訝しげな顔をした。
そして、翼刀は再度告げる。
「二度とは言わねぇ。俺は――――来い、と言ったんだぜ?」
消えた。
翼刀の姿が、一瞬にして。
直後
「ゴォッッ!?」
事もあろうに、あの蒔風が背後から襲われた。
理樹の足を掴んでぶん回した翼刀によって、二人の頭が激突したのだ。
理樹は身を守ろうとバリアを展開させるが、それこそ危険だ。
ただの鈍器と化した理樹は、翼刀に扱われるハンマーとなる。
だが、彼等がそれを許すはずもなく。
「ラ―――――――」
背後から観鈴が襲い掛かる。
衝撃波を高周波と織り交ぜて放とうとし、その口を大きく開き
「―――――グッ!?」
その顔面を、翼刀の手の平が覆って掴みかかっていた。
「やかましいぜ!!ォォおおおらああああああ!!!」
片手に理樹を、片手に観鈴を
それぞれ脚と頭を
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