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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
世界を超える、鉄刃の翼
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手を掴み取り、捻り上げて後ろへと投げる。


「破ッッ!!」

そして、左の一刀に右後廻し蹴り。
それを召喚した盾で受け止めて着地する一刀。


自らの右に一刀、左にクラウド。
そこで波動砲がフッと終わり、しかし唯子は隔たれていた向こう側を見ない。

そこに翼刀はいない。
それどころか、「奴」も蒔風もいなかった。


左右から襲い掛かるクラウドと一刀。
その攻撃が唯子へと達し、彼女が対応した。


瞬間

バグォッッッ!!!という凄まじい音がして、波動砲のあった向こう側の地面が爆発した。
というよりは、地面の下から何かが飛び出してきた。


正体は土惺竜。
その背には蒔風が乗って操作しており、その竜の牙を防ぐように、翼刀がヴァルクヴェインを振るっている。


弾き、弾き、弾く。

それによって翼刀がだんだんと上空へと押し上げられていき、そのさらに先で「奴」が魔導八天を構えて真っ直ぐに剣を上に向けていた。


もうすぐ雲に達するか。
そんな高度まで達したところで、蒔風の土惺竜が形を変え、柱状になって一直線に突っ込んできた。

真下からのその一撃に、翼刀は不動脚を合わせて放つ。


土惺砲は翼刀の一撃によって砕け散って地上へと落下して行き、そしてその対価として翼刀は空中で完全に無防備になってしまい

「だァ―――――ラァッッッ!!!」

「奴」が轟撃となる一撃を手に、翼刀に向かって落ちていった。


対する翼刀の対策は――――




いくら人物が変わろうと、剣の魔導八天は変わらない。
その組み上げている連結部がわかっている以上、そこを狙って刃を飛ばす。

ズンッッ!!という音と衝撃を全身に感じながら、翼刀はヴァルクヴェインでその剣を受けていた。

だが、間に合った。


叩き込まれた魔導八天の一撃は、当然強烈だ。
だが、まともな一撃であったら翼刀の腕ごと吹き飛んでいただろう。

しかし翼刀の正確な刃の七撃は、魔導八天の連結部に命中してたのだ。
魔導八天はヴァルクヴェインに受けられた瞬間、バラバラに分解されて宙に散る。


「な――――お・・・前ぇええええええええ!!!」

だが、そうであっても強烈な一撃ではあった。
翼刀の身体は強烈な衝撃を体に受けながら、地上に向かって猛スピードで落下して行く。

だが翼刀の反撃に憤怒し、闇を炎の様に身に纏った「奴」がその後を追って突っ込む。



それと入れ違いになって―――――――



唯子とクラウド、一刀の三人も、空へと上昇していた。
クラウドの破洸撃を蹴り上げて後方に弾き、一刀の放つ砲撃魔法を不動拳で打ち消した。


そして全身に漲る気力を充填し、そ
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