第六章 Perfect Breaker
世界を超える、鉄刃の翼
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の重さに耐えられず、考えることをやめてその身を任せた。
その道を行くには、罪を贖わねばならない。
だがその罪のあまりの重さに、贖わずとも良い悪の道を行ったことがある。
故に
誰もがそんな、強い生き方ができるなんてことは翼刀は思っていない。
でも
「でも、俺は憧れた」
「なに?」
「誰もがそんな生き方をできるわけじゃない。誰もがそんなに強くなれるわけじゃない。でもな――――誰だって、その強さに憧れて、目指して走り出すことはできるはずだろう!!!」
到達できないかもしれない。
達成できないかもしれない。
だけれども、そこを目指すことに、なんの意味もないなんてことは
そんなことは、絶対にありなどしないのだ――――――!!!
「だから俺は走り続ける。たとえあの人たちに届かなくても、あの人たちのようになれなくても―――――鉄翼刀は、あの人たちみたいになってみせると走り続けて見せてやる!!!」
俺の言葉を聞きやがれ―――――
そう言わんばかりに、翼刀が胸を叩いて吐き出した。
その叫びに、翼人たちは軽く笑った。
嘲笑の笑みではない。むしろ、敵ながら天晴と言った称賛の意味で。
だが、この男には
「奴」という存在に、そんなものは皆無だった。
「ウザってェぞ、最主要ォッッ!!!」
翼刀を指していたその指の先端から、漆黒の波動砲がブッ放された。
『翼刀!!』
『唯子!!』
「「オウ!!!」」
握っていた手を放し、二人が左右に分かれてそれを回避する。
翼刀は左、唯子は右に。
「奴」の波動砲は、二人を隔てる壁に見える程デカい。
そして、翼刀の方へと向かってきたのは三人。
銀白と蒼青の翼の煌めきが、ドス黒い煙を噴出させている「奴」の後を追って疾走してきていた。
「ッッ!!こっちに三人!!!」
思わず叫び、「奴」の剣を受ける翼刀。
その一撃に地面が窪み、バチンと弾かれる翼刀。
そして第二撃目に、蒔風の獅子天麟が襲い掛かった。
ガギン!!と、獅子天麟の結合をあえてゆるく振り落してきたそこに、ヴァルクヴェインが挟まれて止まる。
と、そこで三撃目であるはずの一刀が、弾けたように横に飛び出し、波動砲の中へと飛び込んでいった。
「ナニ!?」
そして、反対側。
クラウドが向かってきた唯子の真横から、そいつは突然飛び出してきた。
「え、キャぁッッ!?」
突如として飛び出してきた一刀の青龍偃月刀を、しかし唯子は驚きながらも左の手刀振り上げで止めていた。
直後、振り落とされてくるクラウドのバスターソードを、身の返しだけで回避。柄を握るクラウドの
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