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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
世界を超える、鉄刃の翼
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を超える十五の刃!!!」

「聞け!!この轟きが天の雄叫び。一切の容赦、慈悲を赦さぬ、断滅の雷!!!」




地を覆わんとする光の輝きと
天を砕かんとする雷の一閃が


二人の目の前で、今にも爆発しようと充填されていた。


対して


「神剣・ヴァルクヴェイン」

「裏神剣――――レヴィン」

翼刀たちに、そんな大仰な詠唱はない。
そんなものはない。彼等には、そんなにまでして唱えるだけの物はまだない。

だたその名を唱える。
自らの力を、この剣を信じて、ただ叫ぶしかないのだ。



十五天帝(ソラウス・キング・フィフテーン)

魔導八天(エイト・ライジング・ラッシュロード)


放たれる。
一筋の雷とそれを囲むように飛来する十五の刃。


二人に直撃すれば、まず間違い無く命を奪うその剣撃。

だが、天剣の二人には聞こえていなかった。
ここで唱えられた、もう一つの言葉を


『赤銅、ここらで決めよう』

『そうでござるな。ではご両人!!』


【Over World〜Wing of Stelle Blade〜】-WORLD LINK- 〜FINAL ATTACK〜



叫ばれるWORLD LINK。
それが二人を、史上最強の域にまで押し上げていく――――



「レヴィンッッッッ!!!」

唯子が叫ぶ。
レヴィンは形を持たぬ、所有者の身体に宿り、その意思に応じて刃を展開させる剣だ。

故に、唯子が思い描いたその形に変化する、ということだ


「モード・グングニルッッ!!!」

そう叫んで、唯子が十五の刃に向かって掌底を次々に突き出していく。
距離はまたある。だが、唯子の腕から伸びた気力の刃が三又の槍へと姿を変え、その十五をひとつ残らず粉々に打ち砕く。


そして、同時にステップでタンッ、と前へ。
身体を一回転させ、その内に今度は別の形へ――――


「モード・パイルバンカー!!」

ドゴンッッ!!!


唯子の拳が、雷と激突する。
本来ならばそんなことはできない。雷に触れるなど、そんなことは唯子にはできない。

だが、この世界の奇跡はただ一度きり。それを可能な域にまで、唯子の力を押し上げている。


バチバチとぶつかり合う雷と拳。
だが、唯子の肘あたりから柱のような形に気力が生成されていき、拳を巨大な杭のような突起が覆っていく。

そして

「ォォおおおおおおオオオオ―――――フゥワイヤァッッ!!!」

ダゴッッ、ドォンッッ!!!


叩き込まれる、レヴィンの一撃。
その一発で、魔導八天の雷は見事に霧散して果てた。

「なに・・・・・!?」


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