第六章 Perfect Breaker
世界を超える、鉄刃の翼
[16/18]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
を超える十五の刃!!!」
「聞け!!この轟きが天の雄叫び。一切の容赦、慈悲を赦さぬ、断滅の雷!!!」
地を覆わんとする光の輝きと
天を砕かんとする雷の一閃が
二人の目の前で、今にも爆発しようと充填されていた。
対して
「神剣・ヴァルクヴェイン」
「裏神剣――――レヴィン」
翼刀たちに、そんな大仰な詠唱はない。
そんなものはない。彼等には、そんなにまでして唱えるだけの物はまだない。
だたその名を唱える。
自らの力を、この剣を信じて、ただ叫ぶしかないのだ。
「十五天帝」
「魔導八天」
放たれる。
一筋の雷とそれを囲むように飛来する十五の刃。
二人に直撃すれば、まず間違い無く命を奪うその剣撃。
だが、天剣の二人には聞こえていなかった。
ここで唱えられた、もう一つの言葉を
『赤銅、ここらで決めよう』
『そうでござるな。ではご両人!!』
【Over World〜Wing of Stelle Blade〜】-WORLD LINK- 〜FINAL ATTACK〜
叫ばれるWORLD LINK。
それが二人を、史上最強の域にまで押し上げていく――――
「レヴィンッッッッ!!!」
唯子が叫ぶ。
レヴィンは形を持たぬ、所有者の身体に宿り、その意思に応じて刃を展開させる剣だ。
故に、唯子が思い描いたその形に変化する、ということだ
「モード・グングニルッッ!!!」
そう叫んで、唯子が十五の刃に向かって掌底を次々に突き出していく。
距離はまたある。だが、唯子の腕から伸びた気力の刃が三又の槍へと姿を変え、その十五をひとつ残らず粉々に打ち砕く。
そして、同時にステップでタンッ、と前へ。
身体を一回転させ、その内に今度は別の形へ――――
「モード・パイルバンカー!!」
ドゴンッッ!!!
唯子の拳が、雷と激突する。
本来ならばそんなことはできない。雷に触れるなど、そんなことは唯子にはできない。
だが、この世界の奇跡はただ一度きり。それを可能な域にまで、唯子の力を押し上げている。
バチバチとぶつかり合う雷と拳。
だが、唯子の肘あたりから柱のような形に気力が生成されていき、拳を巨大な杭のような突起が覆っていく。
そして
「ォォおおおおおおオオオオ―――――フゥワイヤァッッ!!!」
ダゴッッ、ドォンッッ!!!
叩き込まれる、レヴィンの一撃。
その一発で、魔導八天の雷は見事に霧散して果てた。
「なに・・・・・!?」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ