第六章 Perfect Breaker
世界を超える、鉄刃の翼
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敵するだけの力を得ているのだ―――――!!!
「テメェが流星なら、俺は惑星だ」
ズンッッ!!
翼刀の足の下から、重厚たる地響きのような音がしてきた。
その音を不吉に感じながら、一刀は翼刀から離れられない。
まるで翼刀のそのものが、一つの惑星のような。そんな重力でも得ているかのよう――――
「だがよ、その力は破滅じゃねぇ」
ゾ――――ゥッッッ!!!
「その力はなぁ・・・・絆を守る、星の光の一撃だ!!!」
「待っ」
「星の―――――息吹!!!」
ダ――――――――バゴンッッッ!!!!
凄まじいほどの轟音。
その衝撃だけで、一体何人の敵を屠れるのだろうかと言うほどの。
だが、実際に耳にできる音は翼刀の踏み込み。その音のみ。
威力は絶大。
流星は確かに、惑星を滅ぼす。
だが激突した瞬間に、流星は砕け散るのがさだめだったのだ。
その時、頭上から禍々しい気配を感じて翼刀がそれを見上げた。
漆黒の惑星が、堕ちてきていた。
「な・・・」
それを食い止めようと、宙に立つのは翼を広げた唯子。
それを操っているかのように、その斜め上空に立つのはクラウドと「奴」だ。
「クックック・・・黒マテリア・・・・」
「この世界を滅ぼすメテオの一撃!!黒マテリアの力ってば最高だぜェええええ!!!」
クラウドと「奴」の、共謀の一撃。
それを前に立つ唯子の、なんと小さな身体だろうか。
あれを砕くには自分もいかねばならない。
だが、翼刀が飛び立っていこうとした瞬間に目の前に現れたのは
「ッ――――アサシン!!!」
「おぉ〜っとぉ、奇襲は効かねぇかな?」
横から地面を術つように襲い掛かってきた蒔風が、翼刀の行く手を阻む。
今の翼刀に、もはや奇襲は効くまい。
だがそれでも、蒔風の存在は彼を押し留めるだけには十分だった。
「唯子ォッッ!!」
上空を見上げ、翼刀が叫ぶ。
唯子もまた翼刀の状況を軽く察し、そして
「行くわよ――――」
翼に気力を織り交ぜて、七色の輝きと共に天空へと上り詰める。
目下標的は、メテオよりも目の前の二人――――!!
「させねぇっての!!」
「ファイラ・・・・・!!」
その唯子を打ち落とそうと、「奴」の波動砲とクラウドのファイラが放たれてくる。
その両者とも威力は重きに置いていないのか、スピード重視の弾幕だ。
波動砲はレーザーの様に
ファイラは火炎弾というべき大きさの弾丸で
それを唯子は、左右に身体を油たしながら回避して、一気に多く旋回してから二人を真横から射抜こうと
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