暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
世界を超える、鉄刃の翼
[12/18]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
敵するだけの力を得ているのだ―――――!!!


「テメェが流星なら、俺は惑星だ」

ズンッッ!!
翼刀の足の下から、重厚たる地響きのような音がしてきた。

その音を不吉に感じながら、一刀は翼刀から離れられない。
まるで翼刀のそのものが、一つの惑星のような。そんな重力でも得ているかのよう――――


「だがよ、その力は破滅じゃねぇ」

ゾ――――ゥッッッ!!!


「その力はなぁ・・・・絆を守る、星の光の一撃だ!!!」

「待っ」

星の(ゴッド)―――――息吹(ブレス)!!!」

ダ――――――――バゴンッッッ!!!!

凄まじいほどの轟音。
その衝撃だけで、一体何人の敵を屠れるのだろうかと言うほどの。

だが、実際に耳にできる音は翼刀の踏み込み。その音のみ。


威力は絶大。
流星は確かに、惑星を滅ぼす。

だが激突した瞬間に、流星は砕け散るのがさだめだったのだ。




その時、頭上から禍々しい気配を感じて翼刀がそれを見上げた。


漆黒の惑星が、堕ちてきていた。

「な・・・」




それを食い止めようと、宙に立つのは翼を広げた唯子。
それを操っているかのように、その斜め上空に立つのはクラウドと「奴」だ。


「クックック・・・黒マテリア・・・・」

「この世界を滅ぼすメテオの一撃!!黒マテリアの力ってば最高だぜェええええ!!!」


クラウドと「奴」の、共謀の一撃。
それを前に立つ唯子の、なんと小さな身体だろうか。


あれを砕くには自分もいかねばならない。
だが、翼刀が飛び立っていこうとした瞬間に目の前に現れたのは


「ッ――――アサシン!!!」

「おぉ〜っとぉ、奇襲は効かねぇかな?」

横から地面を術つように襲い掛かってきた蒔風が、翼刀の行く手を阻む。

今の翼刀に、もはや奇襲は効くまい。
だがそれでも、蒔風の存在は彼を押し留めるだけには十分だった。


「唯子ォッッ!!」

上空を見上げ、翼刀が叫ぶ。
唯子もまた翼刀の状況を軽く察し、そして


「行くわよ――――」

翼に気力を織り交ぜて、七色の輝きと共に天空へと上り詰める。
目下標的は、メテオよりも目の前の二人――――!!


「させねぇっての!!」

「ファイラ・・・・・!!」

その唯子を打ち落とそうと、「奴」の波動砲とクラウドのファイラが放たれてくる。
その両者とも威力は重きに置いていないのか、スピード重視の弾幕だ。

波動砲はレーザーの様に
ファイラは火炎弾というべき大きさの弾丸で

それを唯子は、左右に身体を油たしながら回避して、一気に多く旋回してから二人を真横から射抜こうと
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ