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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
Punish Breaker 〜綺堂唯子の物語〜
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見えてくるわけではない。
チャンスがある、ということでもない。


ただ、彼女がいると言うそれだけの事実が、翼刀の心を軽くする。


たとえその結果、二人だ命を落とすことになろうとも



「死では・・・俺たちを分かつことはできないんだよ」



唯子の知らないこの場所で、知らずに翼刀は唯子に応える。

そう。
死した者である彼等サーヴァントに、この二人を引き裂くことなどできはしない。


故に、彼もまた翼刀に力を貸すのだろう。
死して別れた彼等と違い、二人は死を越えて共にいるのだから。



『それが、一人でない者の強さ。君の力の源』

「そうだ。俺は決して一人じゃねえ。お前らに、そして・・・あんたにも!!それを今から、見せてやるぜ!!」


光明無き、反撃開始。
しかし、敗色は決して濃くはなく。

むしろ彼ら自身が、光明であるかのごとく眼だけが力強く輝いていた。



to be continued

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