暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
Punish Breaker 〜綺堂唯子の物語〜
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「後悔だけはしない。たくさんの物を失ってしまってきた私だけど、今までの自分を後悔だけは、絶対にしない!!!」

「あ・・・あ・・・・ぁぁぁアアアアアアアああああああ!!!」

『ゆくぞ、唯子。主に翼人の戦い方を、体感させてやろう』


飛び出すブレイカー。
それに合わせて、プールから飛び出す唯子。


「私は―――――今を抱きしめて、未来を進む!!」

『さて・・・行くでござる!!』


【Punish Breaker〜Kido Yuiko no Monogatari〜】


何処かから、そんな声が聞こえてきた。
どこからか、というよりは、この空間から響いてきたかのような、そんな声―――――

そう


これまで、どこかの世界でも聴いてきた



『そぉ・・・れっっ!!!』


――――――-WORLD LINK- 〜WEAPON〜

世界契約の、あの声である――――!!!





輝く翼。
煌めく光。

唯子の背中に、赤銅の翼がはためく。


「バカな・・・・翼人覚醒ってこと!?」

「違うわよ・・・これは、WORLD LINKよ!!!」

綺堂唯子に翼人の素質はない。
素質ない以上、翼人にはなれない。

だが、これはそれを幾度も実現させてきた。


WORLD LINK

世界が力を貸す、一度限りの奇跡の御業。



『最期!!!』

「行くわよ!!!」


【Punish Breaker〜Kido Yuiko no Monogatari〜】-WORLD LINK- 〜FINAL ATTACK〜



唯子の右腕が煌々と赤く輝く。

煌めく赤は、怒りの証。


怒りとは、憎しみではない。
相手のことを想い、そしてそれでも倒す必要がある時、人はそれを断ち切る刃を得る。








「アぁァァアアアあ!!」

ブレイカーが反乱狂気味に拳を振るう。

不動、動不動の同時発動。
一撃にかけたこの想い。


だが、対して唯子はそれを発動させるでもなく、拳を真っ直ぐにブレイカーへと向けて宙で待つ。



「くらぇぇええええええええ!!真・パニッsh」

ブレイカーの技を中断させ、ゴッッ!!と、唯子の拳が、吸い込まれるようにブレイカーの額に命中する。

翼を得て、空中機動力を得た唯子ならばこんなことは容易い。



そして、その一撃で


「ギ・・・・ガぁアアアアアアアああ!?」

ブレイカーが叫ぶ。
これまで打ち込まれていた、唯子の攻撃。


そのほとんどはブレイカーに対して効果を得ることが出来なかった。


だが


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