第六章 Perfect Breaker
不撓不屈
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今までのあらすじ
リィンフォースらの力を借り、ヴォルケンリッターのオリジナルと言える者たちを撃破したショウ。
その足と眼光は、真っ直ぐにセルトマンへと向けられる。
そして、その四騎の撃破によって空いた枠。
そこを用いて、セルトマンはとんでもないサーヴァントを四騎召喚した。
その全てが、翼刀に
その全てが、最強で
その全てが、翼人だ
そのころ
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「クッ・・・・・!!」
こちらの攻撃が当たらない。
全体を指揮しているティアナの額に、冷や汗が一筋流れ落ちる。
こちらの戦力は仮面ライダー三人に、Sランク魔導師二人。
フェイトを差し置いて自分が士気というのは恐れ多いが、託されたのだから仕方がない。
彼等に指示を出し、敵の動きを見極め、そのデータをクロスミラージュに蓄積していく。
そうすることでフォンという男の行動パターンを予測し、勝利に導く。
そんな詰将棋のような事をし始めて早数十分。
「クロスミラージュ」
《ダメです。あの男、行動を乱してきています》
愛機に語りかけるティアナ。
だが帰ってくるのは、確かな現実だけだ。
フォンのデータは確実に取れている。
行動パターンは確実に蓄積されているのだ。
だが、それが七割ほど溜まるとこの男はそれらを裏切って行動をする。
データに修正をかけて、また溜まったかと思うと別の行動。
(だんだんわかって来たわ・・・・)
ある種の不愉快をかみしめながら、ティアナはフォンを睨み付けて思考する。
この男の完全は「見極」
それは目に入った瞬間にそれを察知し、的確な行動をとるという「臨機応変の最終形」と言えるものだ。
つまり、こちらがこの男の行動パターンを読んでその場に攻撃しても当たらない。
普通なら動きを読まれて攻撃されたら目の前からの攻撃だろうと回避は困難。
しかし、この男の場合は視界に入りさえすればすべてに万能となる。
しかもその能力もだんだん成長しているらしく、自らに襲い掛かる攻撃ならば背後の物まで察知し始めている。
「やめよ、クロスミラージュ」
《諦めるので?》
「んなわけないでしょ。これ以上の収集はいいわ。私たちも出るわよ!!」
《了解》
このままいけば、この男の「完全」は視界を飛び出していくだろう。
見えない位置を察知し、現在の事象を見た瞬間にどういうことが起こるかを知る。
最終的には未来予測、予知の域に達するだろうそれを、このままにしておくわけにはいかないの
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