第六章 Perfect Breaker
不撓不屈
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だ。
「幸いフェイトさんたちの動きについてい行けているわけじゃないらしいから、このまま数でゴリ押しよ!!」
《了解しました》
そうして、猛攻の中にティアナも参加する。
その中で踊るように回避していくフォンはにやりと笑う。
「来た、か」
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「ヴァルクヴェインッッ!!」
「シッッ!!!」
ガィイン――――と、鉄の塊がぶつかり合った後に、独特の音が余韻で残る。
クラウドの横薙ぎの剣を、ヴァルクヴェインで咄嗟に受けた翼刀はそのまま弾かれるように後退する。
それと同時に剣身に手を当て、振ることなく刃を連続射出していき一斉に五人に攻撃を仕掛けた。
それを各々が弾き、躱し、いなしていく。
微動だにしなかったのは三人。
衝撃波で身を護り、バリアを張って身を護り、誰かの力で力場を張って身を護っていた三人だ。
そして残りの二人は、刃幕を強引に突き破って一気に翼刀の目の前へと到来する。
「ッ゛!!」
「死ね・・・」
クラウドの容赦のない剣撃に、翼刀が必死になって刃を合わせて弾いていく。
正面からの豪快なクラウドの剣撃に対し、翼刀の左右背後の三方向からちまちまと攻撃を仕掛けてくるのは蒔風だ。
その二人の攻撃を受けながら、翼刀がバックステップで下がっていく。
するとその背中がついに校舎に辿りつき、後退の先を失ってしまった。
追い詰めた、とばかりにクラウドの剣が翼刀へと叩き下ろされていき、いつの間にか校舎内に入り込んだ蒔風が、壁越しに突き刺してやろうと「火」を構えた。
「スゥ――――――」
と、そこで翼刀は深呼吸。
同時にヴァルクヴェインを上に放り、拳を斜め下に向けて腰を落とした。
「不ゥッッッ!!!」
一気に爆発。
ドゴン!!という擬音がそのまま体現された音がし、その場の地面と背後の壁を一気に吹き飛ばして粉々に打ち砕く。
翼刀は主に背中に向け、全身から不動拳を放ったのだ。
その一撃で背後に回した校舎の壁は砕けて蒔風ごと吹き飛ばし、正面のクラウドは直撃しなかったにもかかわらず、空気に弾かれて軽く下がったほどだ。
すると、クラウドの後方の土煙が晴れて三人の翼人が姿を現した。
フワリ、と観鈴が上空に浮き上がり、理樹と一刀がこちらに向かって来る。
歩き、だんだんと足早に。そしてついには駆け出し、猛ダッシュでこちらに。
その途中で手にした武器は、二人それぞれバリアブレードと青龍偃月刀。
後退したクラウドの脇を通り抜け、二人の剣
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