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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
五翼 凶襲
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「さて、最後にはテメェだ」

一撃を放ち、似非シグナムを似非ヴィータごと灰塵に変えたショウが、似非ザフィーラの元へと進む。

この獣は、本当にただの獣だ。
ただ人類が自分の縄張りに踏み込んできたため、そこを守ろうと暴れまわった一匹の狼に過ぎない。

だがそんな獣だが、魔力資質は十二分だった。

その防衛の力を見込まれ、捕獲されたのちに人格を取られ、プログラムにされ、もとが獣だったために守護獣として組み込まれたのだ。


「硬さが自慢か?」

ゴンゴン、と、ノックする様に大きな杭を叩くショウ。
彼の周りには鋼の軛の元だったのであろう、白い杭が地面から突き出ている。


「だが残念。お前の相手は俺じゃない」

そういって、狼のそばを素通りしていくショウ。

噛みつくか。
しかし、狼は動かない。

その全身がロックされ、全く身動きが取れないのだ。



狼は腑に落ちなかった。

魔法なら見たことがある。
自分はこれら妨害魔法だって、この軛で弾き、砕き、防いできた。

今回もそうした。
だが―――――砕けたのがこちらの軛とはいったいどういうことだ。



「流石。ホントお前、おかしな硬さしてんのな」

「君におかしいとか言われたくないよ・・・・」

「確かに。リィンフォース、いろいろ説明しといてくれ。俺はあのバカ引っ張り出してくる」


そういって、ショウがその青年をリィンフォースに任せ、大聖杯へと歩を進める。
彼の役割はこの地域全域の龍脈をロックすること。

そんな大規模なことができるはずない、バカバカしいと考えることすらしなかったが、ここにきてショウには心当たりがあった。
リィンフォースが来てくれたのはありがたかった。戦力以上に、彼を呼ぶことができたからだ。

「頼んだぜ?他の所も怪しい戦いばっかだ。さっさとこのバカげた事件を終わらせないとな」



そうして、先を進む。



ヴォルケンズ《オリジナル》撃破




戦いは、残り二名。
セルトマンが必要データという召喚予定サーヴァントは、現存六騎、残り一騎。

それを終え、最後に召喚される、彼の目的である「王」とはいったい何者なのか




to be continued

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