第六章 Perfect Breaker
勇猛の戦士
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して再び相棒の名を叫んだ。
「行くよ、キバット!!」
「よっしゃ。つまりぶっとばせばいいんだな!?」
「そう単純じゃねーっつってんのに」
「彼は、ここで止める!!」
「よし!お姉ちゃんもがんばるぞ!!」
「クロスミラージュ、準備はいい?」
各々が構える。
そして、手に握ったそれを振りかざし一斉に叫んだ。
「「「変身!!」」」
「「「バリアジャケット展開!!」」」
並び立つ六人。
キバを中心に、次々に変身を完了する。
そしてその姿は皆、最終フォーム。
クライマックスフォーム
エンペラーフォーム
ゼロフォーム
真ソニックフォーム
ザンバーフォーム
ブレイズモード
それらを軽く見、フォンはそれでも臆することなく
「それだけなら・・・早くしろ」
ドンッッッ!!
一気に駆け出した。
それに対し、六人も疾走する。
相手はあらゆる事象を見定める目を持つ男。
だが彼の目をしても
この戦いの行方は、わからない
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何故彼等は戦うのか。
少女にはそれがわからなかった。
人を斬るのが好きだと言う彼女も、人を拘束するのが好きだと言う彼女も、どうしてあんな積極的にかかわろうとするのか。
ヴィータと同じ姿をし、それでいながら死んだように濁った眼をした、生きる活力の一切を感じさせないその少女はそんなことを考えていた。
だから戦いにも参加していかないし、こうして膝を抱えてぼんやりとその様子を見ていた。
隣にいる大きな狼は、唸り声をあげてこちらを睨み付けている。
どうやら近づく者は敵だと思っているらしい。
心外な。私は何もしないよ。めんどくさいから。
関わるのも、殺すのも。
二人と違い、彼女は犯罪者ではない。故に奪われた名前もなかった。
だが、それでも彼女に名前はない。
簡単な話、彼女には最初からそれが与えられることはなかったからだ。
彼女は天性の才能を持っていた。
初めてデバイスに触れ、起動させたのはまだ自我の芽生えぬ生後半年。
その才能を知った彼女の親は、次々と、いろいろなことを試させた。
そうして彼女は次々に武功や好成績を収めた。
齢5歳にして、大人の男ですら敵わない魔力量、戦闘技術。
特に相手を叩き壊すと言う「破壊」に関して、彼女の右に出る者はいなかった。
それがまず、彼女の才能の話。
彼女の家はドンドン豊かになった。
親も最初は喜
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