第六章 Perfect Breaker
狂気の笑い声
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連結刃を弾くリィンフォース。
その彼女に、ショウはあの女を倒してこいと言う。
だがここを離れれば自分より先にショウの首が飛ぶだろう。
それがわからない彼ではないはずだろうに、そんなことを言い出す理由がわからなかった。
「グッ・・・ッ、フンッッ!!」
一際苦しそうに呻くショウ。
すると、一気に自分の胸のあたりを拳で殴打したではないか。
その瞬間、ストッパーが外れたように彼の呼吸が大きく、思い切り吸い込むようになり、何とか自分で立ち上がることにも成功していた。
「ハァ・・・はぁ・・・・これなら、いいか?」
これなら一人で大丈夫だ。
そういって、ショウが再びリィンフォースを促す。
そこで、彼女はショウの視線の先にいる人物に気付いた。
なるほど。彼女が相手にいる以上、放置しておくわけにもいかないと言うことか。
「任せます」
「逆だ。そっちの変態任せるからこっちの変態やってる間、足止めしとけ」
「・・・まあいいでしょう。でも、別に倒してしまってもいいんですよ、ねッッ!!!」
ダンッ!!と、ショウの言葉に皮肉気味に返してリィンフォースが似非シグナムへと突っ込んでいく。
彼女はユニゾンデバイスだが、一人であってもその戦闘能力はかなり高い。
似非シグナム一人なら何とか抑え込むことも可能だろう、とショウは思っていたのだが
「あいつ、さらっと死亡フラグ口にしていきやがった」
だがそれをそのままに現実にさせる程、彼等は弱くない。
・・・・・まあそれでも現実になってしまうから「死亡フラグ」というのだが。
「ま、そうだとわかってれば逆にフラグも折れるかもしれないし」
そういって、冗談交じりに話を終わらせるショウ。
彼が睨んだ先にいるのは
「いきなり心臓を直に鷲掴み?あっちもそうだがお前も大外だな」
「そうかしら?素晴らしい殿方がいれば、そのハートをゲットしたくなるのは当然でなくて?」
「それを言葉通りにハートキャッチするバカがいるか」
淑女らしい言葉遣いながらも、どこかほわほわした感じがあるのは、流石は「元」となっただけのことはある。
だがほわほわしていたりするのは、あくまでもその言葉だけのこと。
その顔はやはり、「滾ってきた」といった具合に高揚した物であった。
「お前の名は?」
「名前はありません。わたくし、それを奪われてしまったもので」
「あれとおなじか」
そういって、ショウが一切の油断もなく睨み付ける。
服装は看護師らしいものだが、彼女の雰囲気がその優しそうな服の雰囲気を完全に塗り替えている。
湖の癒し手・シャマル
そのもととなった人間なのだろ
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