第六章 Perfect Breaker
狂気の笑い声
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39人を惨殺と、一人を殺人未遂。一人殺すごとに自身も傷を負い、最後には瀕死の状態で病院に担ぎ込まれたらしいです』
『殺人未遂?殺し損ねたってか?』
『担ぎ込まれた警察関連の病院で、麻酔を打たれたにもかかわらずメスを入れられると同時に医師に切りかかって行ったらしいです』
『・・・・・・・・』
収監後に彼女の人格はサンプルの一つとして取られ、投獄。
結果として彼女のそれをもとに烈火の将・シグナムが誕生し、恩赦として秘密裏に死刑は免れていたらしい。
だがそのことは知らされず、彼女は死刑宣告をされたとして、絞首刑を嫌がり脱走。
死を恐れてではなく、その死に方が嫌だったらしい。
塀の外に逃げることはせずに自身の剣を奪取した後、受刑者203人、刑務官28人の総数231人を斬り殺し、さらに重軽傷者300人以上を出して射殺された。自分と400人余りの血だまりの中で、大笑いして死んでいった最期だった。
『ってことは他の三人も?』
『ええ。ですがこれ以上は!!!』
ドシュゥ!!と、飛来してきた連結刃を回避し、リィンフォースが言葉を切る。
回避一辺倒だったからこそ会話が出来ていたが、戦闘に入ればそんなことはできまい
二人が並び立ち、拳と剣を真っ直ぐに彼女へと向ける。
「他の三人は・・・まあ、これが終わってからゆっくり聞く」
「そうしましょう。あれが一番厄介な敵ですからね」
ヴォルケンリッターの将たるシグナムの元であるだけあって、その実力は折り紙つきだ。
しかも、シグナムはその人格を構築される際に様々な知識等が組み込まれている。
その際そぎ落とされてしまった技術や力があると言うのならば・・・・この女には、シグナムにはない戦闘方法があると言うことだ。
「サーカスみたいでいいけどさぁ・・・・そろそろもっと血を噴き出してイこうぜぇ!?」
「行きます!!」
「おう!!」
いよいよもって斬り込みに行く二人。
柄を振り上げ、二人に向かって連結刃を伸ばしてくる似非シグナム。
だが、その瞬間
「グッ!?」
「な・・・どうしたんですか!?」
駆けだしたと同時、ショウが胸を抑えてその場に倒れ込んだ。
振り返るリィンフォースだが、迫ってくる連結刃がある。
魔力で装甲した腕でそれを弾いていくが立ち止まってしまっていては的だ。
振り返ると、地面に倒れたショウはみるみる顔色が悪くなり、苦しそうに息を切らし始めていた。
「グッ・・・はぁ・・・お、い」
「なんですか!というか、何があったんですか!?」
「それ言ってる・・・暇はない。お前、行け」
「な!?」
ショウを守る様に立って
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