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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
狂気の笑い声
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くり話している暇はなさそうなので」

「ああ。出来れば落ち着いて聞きたがったけどな」

「それはまた今度ッ!!」

「おっけ。そうするとしよう!!!」

その場に襲い掛かる連結刃を回避し、弾けるように左右に分かれる二人。
その間、リィンフォースからの念話による話を聞くことになる。





夜天の書は、彼の地アルハザードにて作り出された。
目的は、先人たちの知恵や技術を記憶、記録し、後世へと長く伝えていくための記録媒体デバイスだ。

その過程で様々な悪意ある改造が施されたのは周知の事実だが、その開発の際に組み込まれた最初のプログラムがある。



その膨大な情報を管理し、主をサポートするユニゾンデバイス。
管制人格プログラム。当時は名も無きリィンフォース。

主を転々とする継承システム。


そして、その主を守護する四人の人格プログラム。
それが、守護騎士・ヴォルケンリッター。

烈火の将・シグナム
湖の癒し手・シャマル
紅の鉄騎・ヴィータ
盾の守護獣・ザフィーラ

それを構成する四人は、どれもその道のエキスバート。

即ち「戦闘」「治癒」「破壊」「防衛」
だが能力だけを求めては、プログラムとはいえただの機械だ。幾つもの時代を越えて継続されるであろうこの夜天の魔導書を守る存在だからこそ、柔軟性が求められた。


ならば、ゼロから人格プログラムを作り出すよりも、元から存在した人間を元に作り出した方が完成度は高くならないだろうか。



『じゃあまさか』

『はい。あの四人はおそらく、烈火の将たち四人の元になった』

『オリジナルってことか!!!』


確かに、考えてみればわかる気がする。

この圧倒的な戦闘センス。
背後から伸びる魔導八天すらその連結刃で絡める手腕など、並みの使い手ではない。

ただ当然ながらその人格をそのままではマズイとされたのか、そこに多少の改変はされていたようだ。


『シグナムのバトルマニアはこれが元ってことか』

『まあ・・・そうなりますね』

苦笑するようなリィンフォースの声。



つまりこの似非シグナムは、何一つ嘘などついていなかった。
そもそも、似非などではないどころかオリジナルだったということだ。


『あの女性には名前がありません。捕まった時、名前も何もかもを剥奪されましたから』

『捕まったって・・・・ああ』

聞いて、バカなこと聞いたと一人納得する。
あんな性格じゃあ、その時代の警察に捕まるのは当然だ。




『彼女は連続殺人犯です。しかも、おおよそ報道できるような方法や趣味嗜好ではない』

知ってる。それは身を以って知ってる。


『最終的に
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