第六章 Perfect Breaker
狂気の笑い声
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口から流れてきた唾液が手に触れて興奮しているのか、更に手に力が込められていく。
「さあ・・・じゃあ斬り合いのぉ・・・始めェ!!!」
「ブラッディ・ダガー!!」
「チッ!?」
ドドドドドドド、ドンッッ!!!
ショウの身体を、魔導八天を絡めた連結刃でそのまま切ろうとした似非シグナム。
直後、そこに向かって、澄んだ声と共に紅い魔力光を帯びた短刀が多数飛来して爆炎を起こした。
連結刃を使ってそれを弾く似非シグナムだが、魔導八天が絡まっていて本来の速さが発揮できない。
やむなくそれらを落とし、飛来したダガーをすべて落とすも、更に叩き込まれた砲撃に腕を弾かれショウの身体を落してしまう。
ドサリと落ちるショウは、倒れたまま即座に似非シグナムの腹を蹴り飛ばした。
シグナムの身体は転がり、喉を抑えてショウが咳き込む。
「あ゛ぁ゛!?てめっ、また蹴りやがったなぁ!?斬れっつったろうがよぉ、えぇ!?」
「ゲホッ・・・・首絞めは良いのかよ・・・・・」
「ってか、邪魔しやがったの誰だ!!突き刺したいってんなら大歓迎だけどねぇ、一方的なのは嫌いなんだよ!!」
ガァア!!と怒れる似非シグナム。
するとその声に応じる様に、ショウの隣にリィンフォースが降り立った。
「リ、リィンフォースか・・・・」
「はい。あなたに手を貸すのは何とも不思議な感じですが・・・・今ここは加勢しましょう」
「厳しいね」
「胸に手を当ててください」
「はは。まあそりゃそーだ」
差し出された手を掴み、よっこらしょと立ち上がるショウ。
だが彼女を後ろに配する様に前に出て、取られないうちに魔導八天を手元に戻す。
「さて、じゃあもう一回・・・・」
「待ってください」
もう一回。今度は一緒にやるか?と聞こうとしたショウだが、それをリィンフォースが制して並び立つ。
「その前に、あれがなんなのか知りたくないですか?」
「・・・必要あるのか?」
「さあ?ただ生前のことを知るのは、そのサーヴァントを倒すのに必要事項だと聞きましたが」
「・・・・・聞いとく。ってかそうか!!お前なら知ってるかもだよな!」
実際にはこの事件におけるサーヴァントは英霊の座からによるものではないため、生前どのような死を迎えたかなどはあまり攻略に劇的な意味を為さない。
とはいえ、これほどの実力者がどんな死に方をしたか、というのは弱点に直結する。
生前の制約などはないにしろ、有利になるのは確実だ。
そして、リィンフォースは夜天の書の管制人格プログラムだ。
もしかしたら、あのヴォルケンズのことも何か知っているかもしれない。
「さて、ではゆっ
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