第六章 Perfect Breaker
奇怪接敵
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じゃん。ぁぁあああ・・・ゾォクゾクしてきたよ・・・・・」
「逝くなら一人で勝手に逝ってろ。その顔で下卑たこと抜かしてんじゃねェぞクソビッチ」
「ハハッ、早く早く。早くおいでよ!それとも一人でが好きなのかい?チェーリーィ?」
「ヌゥンっ!!」
「フはァ♪!!」
女の剣と、ショウの剣が正面から衝突する。
戦いではない、殺し合いが始まった。
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「クッ!!」
頭を逸らす。
直後、そこを炎熱砲が通過して壁を穿った。
砲、とは言う物のその直径は細く、何かというとビームと言った方が正しいか。
今、鉄翼刀がいるのは「EARTH」内にある学校校舎だ。
一階には放送室や職員室等の部屋。
二階から上がるごとに三年生、二年生、一年生の教室がある四階建て。
その校舎の三階と四階を繋ぐ階段。
階段は折り返すようになっていて、ちょうどそこに翼刀は座り込んでいたのだが
(な・・・んでだよ!?あっちからこっち見えてないだろ!?)
「いつまであっちにいると思ってんだ」
「は!?」
バチィ!!
裏拳に後頭部が弾かれる。
転がって最初のビームを回避した翼刀が階段を上がろうとその半分まで行ったところで、背後から声がした。
即座に振り返って迎撃をしようとした翼刀の、その後頭部に蒔風の裏拳が命中したのだ。
「か・・・ぉ」
「散漫だぞ。意識」
「ッ!!!」
ビシィ!!という鋭い音がして、気づくと翼刀の手が合掌されて喉元に伸びていた。
合掌、と言いながらもそれが横向きで、何かを白羽取りしようとしたかのような形である。
「っと、危ない危ない。剣取られるとこだったぜ―――――」
「どこに・・・・・」
(クソッ、声がしても姿が見えねぇ!!ってか、あの人ホントにアサシンだったのかよ!!)
最初の裏拳もそうだ。
自分は階段を上がった。そこで振り返ってみたら後頭部から攻撃されてしまった。
つまり、対象はすでに翼刀の前に回っていたと言うことになる。
そして今回の合掌も、白羽取りのよう、ではなく白羽取りをしていたのだ。
喉元に迫るであろう刃を止めようと、彼がとった行動に間違いはない。
現にその瞬間刃は彼の喉に向けられていて、彼の動きを見て刃が引かれたために空振りになっただけのこと。
「よく察知したな」
ただ、こうして翼刀を称賛するアサシンだが、翼刀の心境は穏やかではない。
何せ、彼には相手の攻撃どころか、相手そのものすら見えて
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