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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
奇怪接敵
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当時ならともかく、今の自分に勝てる人間など翔剣のほかにはいないはず。


ブンッと、フードの人物が唯子を片手で払うように投げ、喉を抑えて唯子が転がる。



「あんたがそんなに弱いなら、もう仕方ないよね」

そういって、フードに手をかける“彼女”



「な・・・・・」

暗いとはいえ、唯子はその顔をはっきりと見た。
片目がないのか、右目には眼帯がつけられている。



「だったらあんたを倒して、私が変わる」

隻腕、片目。
それだけ傷だらけに変貌した彼女ではあるが、唯子にその顔を見間違うはずがなかった。



「あんた・・・・誰だ!!!」

知りながらも、そう叫ぶしかなかった。
だって、そうでもしないと自分が保てるかわからない。



「私は」

だが彼女はそれを言う。
叩きつけるように、突きつけるように。



「私が、あんたと変わる。問題ないでしょ?だって私も“綺堂唯子”なんだから」

「――――――――」


言葉が出ない。
目の前の彼女は、まったく自分と同じ顔をした人間だったのだから。


軌道唯子VS



「なんであんたなのよ。生き残ったからだって?だったら、あんたを殺して、私がそこに変わるんだ!!」



――――VS ブレイカー・綺堂唯子





to be continued

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