第六章 Perfect Breaker
魔女の終わり 究極の最期
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今までのあらすじ
アーカイヴに接続された大聖杯によって、次々に召喚されていたサーヴァント。
しかし、ここからは毛色が変わる。
死者から別人へ。
過去にあった者ではなく、現在存在しながらも今ここにはいない者の召喚。
該当する数は少ないが、強さは比較にならぬものばかり。
究極・クウガ
銀白・蒔風
そして、そのころ三体の魔女は――――
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「行きますよ、サヤカ!!」
「オッケイ、ですッ!!!」
セイバーの打ち出す突風の弾丸。
だが、魔女への攻撃にしてはその威力はあまりにも弱い。
当然である。
それは攻撃のためではなく、小さな少女を打ち出すための発射台だからだ。
「おォォおおおおお!!!」
勇ましい叫び声と共にさやかのマントが翻り、そこからサーベルが次々に現れてくる。
それを休む暇なく手に取っていき、直線上の使い魔を斬り捨てていく。
周囲の使い魔は、この突風によって勝手に吹き飛ぶ。
本当に直線上の数体を風に乗り引き裂いていき、ついに到達する人魚の魔女。
「キャァァアアアアアアア―――――!!!!」
打ち払おうと、下から振り上げられてきた巨大な刃。
さやかはそれをクロスしたサーベルで受け止める。
さやかを覆っていた突風の弾丸は彼女の身体を押し込み、しかし物量差にそこで止まろうとする。
「いっくぞぉ!!!」
と、そこでさやかが身体を捻る。
敵の剣との接地点を軸に、右側に脚を回し込む。
今、突風は彼女のそこを支えている形だ。
ならば、指向性を変えて反転、剣を回り込んでさやかは脚からオクタヴィアへと突っ込んでいく。
「う、りゃぁ!!」
元気のいい声を上げながら、突風に乗ったさやかの蹴りは魔女の腹部へと命中する。
そしてそこを足場にして、さらに上部へと跳躍。顎を蹴り上げそのまま頭上へと飛び上がる。
「これで終わりだよ!!」
そして、振り下ろされるサーベル。
あふれ出た魔力が刃を包み、それが水のようにしなりながら伸び
青い刃となったそれを、さやかは渾身の力で魔女へと振り下ろす。
「ギ――――――」
魔女があげた断末魔はそれだけだった。
脳天から綺麗に左右へ真っ二つにされたオクタヴィアは、下半身をビチビチと撥ねさせながら暴れて消える。
この空間を形作っていた結界がほどけ、魔力が水へと変わり、雨のようになって降り注ぐ。
全身水浸しになるさやかだが、その姿がとても自然に見えた。
見えてくるのは空。
秋に差し掛かると
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